前のエントリの続き。
今回は未婚率が過去最高になったことを、
見ていくことにします。
「日本人の結婚への関心、依然高いが…男性25%・女性16%が「生涯未婚」」
出展は国立社会保障・人口問題研究所の
人口統計資料集です。
「国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集」
50歳の時点での未婚の割合は、
2020年は男性が28.25、女性が17.81%です。
それ以前からの推移を見ると、
あきらかに過去最高の未婚率です。
未婚率の上昇が目立つようになったのは、
21世紀に入ってからです。
前のエントリでお話した、
婚姻数の減少が目立ち始めた
時期でもあります。
「表6−23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920〜2020年」
全年齢の未婚率を見ても、
時代が下るにしたがって
高くなっていることはあきらかです。
2020年は30歳の未婚率は男性で
6割程度、女性でも5割程度です。
20代は結婚する人のほうが
すでに少数になっています。
「図6−5−1 性,年齢別未婚割合:1950〜2020年」
現状が続けば、今後も未婚率は
まだまだ上昇することが予想されます。
付記1:
50歳の時点での未婚率を、むかしは
「生涯未婚率」と言っていました。
いまは言わなくなっています。
付記2:
「人口統計資料集」に出ている数値と、
読売新聞の記事に載せられている
グラフとで、2020年の未婚率の値が
少し違っています。
「人口問題研究所」があとから
数値を修正して、読売新聞がそれを
フォローしていなかった、
ということでしょうか?