おける立憲民主党の敗因は、党勢そのものの
後退であって、野党共闘のせいではない
ということをお話しました。
「第2回 野党共闘はどこへ」
第2回 野党共闘はどこへhttps://t.co/f7zGjnokEj
— 三春充希(はる)⭐第26回参院選情報部 (@miraisyakai) June 27, 2022
今回は多くの選挙区で野党の競合がおきました。共闘はどこへ行ったのでしょうか。これで終わりなのでしょうか。そして野党はこの選挙をどう「闘」えばよいでしょうか。立憲、共産、そして連合――。様々な面から、いま野党が活路を開く術を探ります。
それにもかかわらず、2021年の衆院選の
敗因を野党共闘のせいにして、
立憲民主党に「方向転換」することを
主張する人はあとをたたないです。
野党共闘は2016年の参院選以来、
2021年の衆院選の直前の選挙まで
一定の成果を出してきました。
それを一度の選挙の失敗で
全否定するほうが強引というものです。
ここでは野党共闘を否定したがる人たちは
どんな思惑があるのか、わたしなりに
思うことをお話しておきます。
> 「内輪」で野党共闘を否定する人たち
はじめに、立憲民主党の議員、党員や
支持層、連合のような支持基盤といった
「内輪」で野党共闘を否定する人たちです。
彼ら「内輪」の人たちの精神・思考構造は
一定の根拠をしめせるので、
そこからおしはかることができます。
彼らは立憲民主党がリベラル寄りの
政策を重視し推し進めていくことが、
気に入らないものと思います。
リベラルな政策では票が取れないと、
彼らは本気で思っているのでしょう。
それでもっと保守寄りの政策を
推進したいのだと思います。
2020年9月に国民民主党の議員40人が
合流して以降、「批判ばかりしているのではなく、
保守層の受け皿とならなければ票や
支持率が伸びない」といった議論が
立憲民主党内ではしばしばなされます。
もうひとつ共産党と手を組むことが
気に入らない人たちもいるでしょう。
立憲民主党の大支持基盤である
連合が共産党を忌避することは、
よくご存知のことだと思います。
連合と関係のない人たちでも、
共産党との共闘を、2021年の衆院選の
立憲民主党の敗因として主張する人は、
少なくないのでした。
彼らは「リベラルな政策を取りたくない」
「共産党と手を組みたくない」という
強い願望ないし要求があって、
それまでそれが鬱積していたのでしょう。
2021年の立憲民主党の衆院選の
敗北を見て、それを一気に
噴き出させたのだと思います。
> 「外部」で野党共闘を否定する人たち
つぎは与党支持者や反野党、反リベラル
といった「外部」で野党共闘を
批判や否定する人たちです。
こちらの人たちの精神・思考構造は
「内輪」の人たちほどはっきりした
根拠で示せそうにないです。
よってわたしの推測が入ることになります。
彼ら「外部」の人たちが本気で
立憲民主党をよくしようなどと
考えているとは、とても思えないです。
(これははっきり言えると思います。)
彼らは口先では否定しますが、
内心では野党共闘を脅威に
感じているのではないかと思います。
それでなんとかして野党共闘を
妨害したいものと思います。
そこで「内輪」からも野党共闘への
批判が出ていることに便乗して、
自分たちも野党共闘を批判することで、
共闘が成立しないようにして、立憲民主党の
弱体化をはかりたいものと想像します。