家族やジェンダーに関する差別的な主張を
展開する冊子が配布されました。
「「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布」
【書きました】自民党議員の大多数が参加する議連の会合で配られた冊子「同性愛は精神障害で依存症」「転向療法や宗教信仰で変えられる」「LGBTの自殺率高いのは差別が原因ではなく本人のせい」など差別的な憎悪言説の数々。政権与党がこんな主張を広げる現状、あまりに酷い→https://t.co/sVoMnKFvyn
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) June 29, 2022
問題の冊子は「夫婦別姓、同性婚、
パートナーシップ、LGBT---家族と社会に
関わる諸問題」というタイトルです。
記事によると、同性愛に関しては、
「同性愛は先天的ではなく後天的」
「回復治療によって治る」といった
きわめて非科学的で差別的な内容です。
「同性愛は心の中の問題であり、
先天的なものではなく後天的な
精神の障害、または依存症です」
「(同性愛などは)回復治療や宗教的信仰に
よって変化する」「世界には同性愛や
性同一性障害から脱した多くの
元LGBTの人たちがいる」
「LGBTの自殺率が高いのは、
社会の差別が原因ではなく、
LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」
「性的少数者のライフスタイルが
正当化されるべきでないのは、
家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」
記事の著者は同性愛差別をとくに
問題にしているので、同性愛に関する
差別的記述を紹介しています。
冊子のタイトルには「夫婦別姓」も
ありますから、選択的夫婦別姓についても
差別的な主張が書かれているのでしょう。
その差別的な主張は、わたしたちが
反対派(非共存派)からさんざん
聞かされて、不本意ながら
よく知っているものだと思います。
冊子の内容を直接確認できないのが残念です。
このような家族・ジェンダーに関する
因襲・反動的な冊子を配ったのは
「神道政治連盟・国会議員懇談会」の会合です。
冊子が配られたのは、
「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合。
全国各地の8万社の神社が参加する
宗教法人「神社本庁」を母体とする
政治団体「神道政治連盟」、その趣旨に賛同する
国会議員により構成される議員連盟だ。
懇談会には、262名もの国会議員が会員として
名を連ねており、自民党議員の多くが参加。
神道政治連盟は自民党政権に
強い影響力を与えているという。
「神道政治連盟」は何度かお話して
いますが、自民党議員の多くが
その「議員懇談会」に参加しています。
選択的夫婦別姓に対する反対を含め、
さまざまな因襲・反動的な家族・
ジェンダー観を標榜し、自民党議員に
多大な影響を与えています。
6月25日エントリで少し触れましたが、
第四次安倍政権のときの閣僚も
その大部分が神道政治連盟・
国会議員懇談会とかかわりがあります。
「選択的夫婦別姓反対の背景に宗教団体」
最初の記事は6月29日に配信され、
そこで神道政治連盟はくだんの
冊子を「今月配った」とあります。
「神道政治連盟」が自民党議員たちを
集めて冊子を配布したのは、
先月6月中のことだと思います。
参院選が近いので、その対策では
ないかと思います。