2022年07月02日

toujyouka016.jpg 日本でも大きな影響のある宗教

前のエントリの続き。

神道政治連盟が、自民党議員たちに
差別的な冊子を配布したお話の続き。

「「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布」

記事著者は「欧米と違って日本は
無宗教なのに、なぜいつまでも
同性婚が認められないんですか」と
訊かれることがよくあるそうです。

 


かかる質問に対する答えのひとつは、
「日本にも宗教団体はあって、
強い影響力を与えている」です。
記事著者と同じお答えのしかたです。


神道政治連盟だけでなく、
日本にはたくさんの宗教団体があります。
これらの多くは、家族・ジェンダーに
関しては因襲・反動的で、同性愛や
選択的夫婦別姓には反対しています。

「選択的夫婦別姓の反対派こそカルト」
「日本会議・宗教団体の共用組織」



これらの宗教団体は自民党の
支持基盤であるところも多いです。
これによって彼らの家族・ジェンダー観は
自民党に強い影響を与えることになります。

かくして自民党だけがいつまでも
同性結婚や選択的夫婦別姓に
反対を続けることになります。

自民党の支持基盤となることで、
自分たちの信奉する差別的な
家族・ジェンダー観を維持するという
彼ら宗教団体の戦略は功を奏し
続けているということです。


最初の質問に対しては、
もうひとつの答えかたがあります。
「戦後の日本は因襲・反動的な
家族イデオロギーを宗教の代わりとして
精神的な支柱にしてきた」です。

「宗教の代わりとしての家族」
「信仰としての家族思想」
「信仰としての家族思想(2)」

より具体的には高度経済成長期に
信用した「標準家族」です。
同性愛や選択的夫婦別姓は、「標準家族」の
イデオロギーに当てはまらない
「異教徒」なので排除することになります。

カースト制度も宗教制度もない国なのに、
家庭についてはいまなお、これほどまでに
保守的なんです。日本人は無宗教だと
いわれていますが、実際は「家族教」を
信仰する国といえるでしょう。
母性神話をあがめる宗教ですね。

そしてシングルマザーは、
その教理に反した異教徒というわけです


高度経済成長期以来の日本人は、
「標準家族」を築くことで、
幸せを実感してきたのでした。

そうした「家族のありかた」が、
敗戦の壊滅から復興していく中で
当時の多くの日本人にとって
「心のよすが」となったのでした。
家族イデオロギーが「宗教」として
機能したということです。

高度経済成長期以来、日本人に
染み込んだ家族イデオロギーに対する信仰が、
現在でも残っているのでしょう。

同性結婚や選択的夫婦別姓に対する
執拗な反対というかたちで、
それがあらわれていることになります。

posted by たんぽぽ at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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