2022年07月05日

toujyouka016.jpg 防衛費の増額で国民生活は圧迫される

5月2日なのでちょっと前ですが、
「みらい選挙プロジェクト」の
三春充希氏が、防衛費の増額について
こんな記事を書いています。

「比のゆくえ――憲法記念日によせて」

 


ウクライナで戦争が起きていることを
意識して、日本でも安全保障の予算を
増額することが、現在議論されています。

防衛予算が増えた場合、そのしわよせは
どこに来るのか、という問題があります。
防衛費に予算をまわすため、ほかで予算を
減らす可能性があるからです。

何かを増額するときは、背後に必ず
損なわれるものがあることを
見落とすわけにはいきません。

防衛費を増額するとして、その負担は一体
どこから出すことになるのでしょうか。
他のどのような予算が削られるのでしょうか。
それは年金かもしれません。
医療や介護かもしれません。
教育、子育て、その他のさまざまな
公共サービスも圧迫を受けるでしょう。

増税でまかなうとしても実質的には
同様の負担が課せられます。
すでに経団連や経済同友会は消費税を19%まで
引き上げる必要性を指摘してきました。
こうしたことは生活をいっそう
厳しいものへと変えてしまうでしょう。
それは言うまでもなく生活をケアし、
良くするために使えるはずだった
「もの」や「こと」が、より多く軍事へと
分配されることの反映です。

人々が生産できるものに限りがある以上、
多くの兵器を抱えるようになればなるほど、
それに応じた「もの」や「こと」が
生活の中から削られるのは必然です。


安全保障への予算を増額することと
引き換えに、国民の生活に関する予算が
切り下げられる可能性が高くなります。

福祉、医療、教育はそれこそ
こうした場合、まっさきに予算を
削られる対象になりやすいと思います。

防衛予算を確保するために、
増税でまかなう可能性もあります。
消費税が20%近くまで
引き上げられる可能性もあります。
それはとうぜん国民の暮らしを
圧迫することになります。


軍事予算が増えれば、国民の生活が
切り詰められ苦しくなる、こんなことは
ある意味、わかりきったことです。

こうした現象は、日本にかぎらず、
世界中どこでも起きていたことです。
おおむかしから歴史の中で
繰り返されてきたことです。


現在の日本は、コロナウイルスに
物価高が続いて、国民の生活は
圧迫され続けています。
そのうえ、防衛費の増額ともなれば、
国民生活はさらに苦しくなるでしょう。

「外国の脅威」なんかよりも、
国内の劣悪な政治によって、自分の生活や
生命が眼の前で脅威にさらされる
可能性のほうが、よほど高いです。

それでも現在の日本の世論を見ると、
ウクライナ情勢をかんがみて
防衛予算の増額もやむなし、
という論調が優勢のようです。

防衛費の増額に反対する論調は、
それほど強くない状況です。
このままいけば、防衛費のある程度の
増額は現実となりそうです。


防衛費の増額を支持する人たちは、
その予算がどこから出てくると
思っているのかと思います。

福祉、医療、教育などへの予算が
削られたところで、生活が苦しくなるのは
一部の「貧困層」「社会的弱者」だけと
思っているのでしょうか?

自分は「貧困層」でも「社会的弱者」でも
ないから影響はたいしたことないし、
自分の生活はさほど切り詰められないと、
思っているのでしょうか?

posted by たんぽぽ at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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