三春充希氏の参院選に寄せるコラムの
第三回目が配信されました。
「第3回 投票率の底から 『武器としての世論調査』リターンズ―2022年参院選編―」
今回のテーマは投票率の低下です。
投票率の低下をまともに実証的に
分析したのは、三春充希氏が
最初ではないかと思います。
第3回 投票率の底からhttps://t.co/xGLYw40EXB
— 三春充希(はる)⭐第26回参院選情報部 (@miraisyakai) July 6, 2022
投票率はなぜ落ちたのか。何を通じて上がるのか。そして日本社会に形成された巨大な「政治の空白域」とは――。世論と選挙の現状を3回にわたって書いてきました。今の政治を前にして悩み、失望し、憤る人たちの想いに、少しでもこたえられたら幸いです。
投票率の低下はかねてから
三春充希氏が問題にしてきたことです。
これまでにも三春充希氏は
いくつか記事を書いていますし、
わたしもこのブログで取り上げて、
考察したことがあります。
「投票率の低下と無党派の増加」
「平成時代の政治思想・カイカク」
1990年代以降の投票率の低下は
「失なわれた30年」とリンクしている
というのが、三春充希氏の指摘です。
バブル崩壊以降、就職難、生活難に
なった人たちを、「自己責任」と言って
政治はかえりみなかったのでした。
そうした政治から見捨てられた人たちは
政治に期待が持てなくなり、
選挙に行かなくなったということです。
「政治で自分たちの生活は
改善されない」という絶望感です。
その後、21世紀になっても
就職難、生活難におちいった人たちの
救済に消極的という政治のスタンスは、
変わらなかったのでした。
それゆえ政治から見捨てられ、
政治に期待が持てなくなった人たちは、
しだいに増えていきます。
かかる「失なわれた世代」が
増えていったことが、平成以降の
投票率の長期的な低下傾向を
もたらしたことになります。