7月11日エントリの続き。
7月10日の参院選ですが、
立憲民主党の比例代表の結果を
もう少しくわしく見ていきます。
「参議院議員通常選挙(2022年7月10日・第26回)」
「参院選2022 比例区 の開票結果」
立憲民主党の比例の獲得議席は7です。
前回2019年の参院選では
8議席獲得ですから、1議席減っています。
今回2022年の維新の獲得議席が8です。
立憲民主党は野党で比例第1党を
維新に明けわたすことになりました。
比例代表の結果は、党勢をよく反映します。
とくに参議院選の比例は全国1区なので、
政党の信任投票に近くなります。
今回2022年の立憲民主党の
比例の得票数は677万票でした。
2019年は792万票なので、
115万票も減らしていることになります。
「比例代表 党派別得票・獲得議席(2022)」
「比例代表 党派別得票・獲得議席(2019)」
比例の得票率で見ると、2022年の
立憲民主党は12.8%ですが、
2019年の参院選のときは15.8%です。
3ポイントの減少は大きいと思います。
3年前とくらべても、立憲民主党の
党勢の後退はいなめないです。
>個別の候補者
辻元清美は堂々の1位で当選です。
当選おめでとうございます。
2021年の衆院選の落選の雪辱を
果たしたと言えるでしょうか。
辻元清美の個人票は42.9万票です。
やはり全国的に支持がある
ということであり、比例の候補者にした
戦略は妥当だったと言えます。
有田芳生は10位で落選です。
個人票は4.7万票にとどまりました。
有田芳生はご存知のように
ヘイトスピーチの問題などに
熱心に取り組んでいる人です。
議席を失なったことは、
手痛いダメージになりそうです。
立憲民主党の比例の得票が少ないのは、
かつての民主党、民進党より党の規模が
小さくなったことに加えて、
結党のころ熱心に支持した
リベラル層が離れたからだと思います。
立憲民主党が支持を回復するには、
結党のころのスタンスに立ち返って、
リベラル層から票をとることを
考えることだと思います。
国民民主党や維新に票を取られる
なんて思って、保守層の支持を得なければ
ならないなんて考えると、リベラル層の
支持が離れて、かえって立憲民主党は
支持を失なうと思います。