神道政治連盟の集会で配布された、
同性愛差別の冊子の出典とそのプロフィールに
くわしく触れた記事があります。
「神道政治連盟 弘前学院大学宗教主任によるLGBT断罪の講演録を配布 大学側は「関知しない」」
(はてなブックマーク)
「同性愛と同性婚の真相を知る」という
宗教学者の講演が、問題の冊子の出典です。
講演をした宗教学者は弘前学院大学の
楊尚眞(ヤン・サンジン)氏、
プロテスタントの牧師でもあります。
問題とされているのは「同性愛と同性婚の
真相を知る」と題した、弘前学院大学宗教主任の
楊尚眞(ヤン・サンジン)氏による講演。
弘前学院は、日本メソジスト教会の
創始者である本多庸一によって1886年に
設立されたプロテスタント系の伝統校。
在日大韓基督教会の牧師でもある楊氏は、
2010年に同大学へ赴任。
現在は唯一の宗教担当者として礼拝の司式や
キリスト教関連の講義を担当している。
「真相を知る」と称していますが、
その内容は、以下のような差別、偏見、
非科学、陰謀論のオンパレードです。
海外の研究結果を引き合いに「同性愛は心の中の
問題であり、先天的なものではなく
後天的な精神の障害、または依存症」
「体の性は男と女の二つしかなく、
性的指向、性同一性・性自認、性表現の
性差は全て精神領域の範疇」
「LGBTの自殺率が高いのは
社会的な差別が原因ではない」と断言。
「同性愛擁護者や左翼活動家が
同性婚合法化や差別禁止法の制定等によって」
目論んでいるのは、「包括的性教育により
性は男女だけでなく多様な性があることを主流にし、
社会を性愛化した先にある」「伝統的家族制度の解体、
キリスト教等の反同性愛宗教、
性規範の解体」だと主張している。
「宗教=反科学、非科学」という
ステレオタイプを強めるには
じゅうぶんな内容だと思います。
付記1:
7月2日エントリでご紹介の
松岡宗嗣氏の記事は、冊子の出典は
楊尚眞氏の講演と、名前が出ています。
「「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布」
先日の会合で配られた冊子のタイトルは
「同性愛と同性婚の真相を知る」。
弘前学院大学の楊尚眞氏による講演録のようだ。
付記2:
7月5日エントリでご紹介の
TBSの報道では、楊尚眞氏の名前は
出ていないです。
「「神道政治連盟」の会合で“同性愛は依存症”などと記した冊子配布 当事者反発」
なにか名前を出すのを避けるべき
事情でもあったのでしょうか?