神道政治連盟の集会で配布された、
同性愛差別の冊子についての続き、
「神道政治連盟 弘前学院大学宗教主任によるLGBT断罪の講演録を配布 大学側は「関知しない」」
(はてなブックマーク)
冊子の出典となった講演をした
楊尚眞氏には、「とんでも」にありがちな
特徴がいくつか見られます。
ひとつ目はつぎのように言いわけにならない
言いわけを、前置きしていることです。
この中で楊氏は、講演の目的を「性的少数者を
卑下したり、軽んじることでは」ない、
「性的少数者の人間としての尊厳や人格を
尊重しなければ」ならないとしながらも、
講演の内容はあきらかに、性的少数者を
卑下し、軽んじ、尊厳や人格を
蹂躙しているというものです。
ふたつ目は「Kirishin」の取材に対する、
楊尚眞氏のコメントです。
「事実をねじまげられた」「内容の一部を
切り取られた」「研究による裏付けがある」
「個人的な見解だ」などと言っています。
そこらへんのネトウヨが批判されたときの
言いわけと大差ないと思います。
わたしは「痛い」と思いました。
本紙の取材に対し同氏は、「現在はコメント
できる心境ではない」としながらも、
「事実を歪曲して報じられた。
選挙期間中、自民党を攻撃するために
講演の一部を切り取って
『差別的』と糾弾された」と反論。
講演の内容は一個人の主張ではなく
アメリカなどの研究で証明された
「事実」に基づいており「差別の意図はない」、
「あくまで個人的な研究であり、
学内で同様の考えを披露したことはない」と主張した。
3つ目は楊尚眞氏の著作がことごとく
自費出版であることです。
略歴に列挙された多数の著書について
本人に尋ねると、いずれも自費出版であり、
日本では聞き覚えのない「ダキュピア出版社」
に至っては出版社ですらなく、韓国の印刷
サービス業者であることが判明した。
論文をふつうに書いても、
まともな研究者から相手にされず、
論文誌に掲載されないのでしょう。
それで自分の研究成果を発表するには、
自分で本を書いて自分で出版する
よりないということです。
この「著作が自費出版ばかり」というのが、
「とんでも」の典型すぎて、
わたしは「とても痛い」と思いました。