2022年07月30日

toujyouka016.jpg 統一教会・だれが政治の力をかけたか?

前のエントリの続き。

「オウム真理教のつぎは統一教会だ」と、
警察は摘発に意気込んでいたのでした。

「「政治の力」で摘発されない統一教会」

ところが「政治の力」が働いて、
統一教会の摘発はなされないまま、
ときはすぎていったのでした。

 


この「政治の力」について、
もう少しくわしい情報が出ている
記事があるので、ご紹介します。

2019年1月の「ハーバービジネス」に
掲載された鈴木エイト氏の記事です。

「自民党安倍政権と統一教会。いつ安倍晋三は「変節」したのか」

2007年から2010年にかけて、
全国に点在する教団系の霊感商法店舗が
特商法違反等で摘発を受けた。
中でも教団幹部に衝撃を与えたのが
2009年、警視庁公安部による
渋谷の印鑑販売会社『新世』の摘発だ。

実際にこの時、公安部は教団の松濤本部への
家宅捜索を視野に入れ動いていた。
公安は統一教会を潰しにかかったのだ。

この公安部の動きに対し教団松濤本部は、
本部が家宅捜索を受ける事態となれば
宗教法人格取消しへ発展しかねないと危惧、
複数の有力な警察官僚出身の
国会議員へ庇護を求めた。
国際勝共連合の梶栗玄太郎会長が
これらの国会議員に懇願し、結果として
教団本部への家宅捜索は実現しなかった。
以降、警察が教団本部に迫った形跡はない。


2007年から2010年にかけて、
公安警察は統一教会系の店舗を
どんどん摘発していったのでした。
統一教会をつぶすのは、時間の問題に
なっていたものと思います。

この状況に危機感を持った教団幹部は、
警察官僚出身の国会議員へ
庇護を求めることになります。

このとき庇護を求められた国会議員が
統一教会の摘発を差し止めるよう
公安警察に要求したのでしょう。
かくして「政治の力」で、統一教会の摘発は
見送られることになります。


統一教会が庇護を求めた国会議員は、
亀井静香(!)と小野次郎です。

この時、梶栗が懇願した議員として
名前が上がったのが亀井静香と
小野次郎の両衆議院議員だ。

この件について亀井、小野両事務所に
照会したところ、亀井事務所の秘書は
「回答しない」と返答、小野事務所は
本人から直接「お尋ねの件は心当たりが
全くありません。梶栗さんという方は
名前も知らないし、一面識もありません。
従って、何か依頼されたこともないし、
それを誰かに伝えたことも
ありません」と関与を否定した。

(こうした場合のつねとして
ふたりとも「知らぬ存ぜぬ」ではあります。)

亀井静香と小野次郎が、統一教会の
捜査を中止するよう「政治の力」をかけた
張本人ということのようです。


このふたりがなぜ統一教会を
庇護するよう、教団からの懇願を
受け入れたのかはわからないです。

統一教会が支持基盤としてふたりを
支援することを約束したのでしょうか?
それとも、すでにふたりは統一教会の
理解者、賛同者だったのでしょうか?



付記:

亀井静香はよくご存知と思いますが、
民主党政権時代に選択的夫婦別姓の
実現を妨害した張本人です。

「民主党政権で実現しなかった理由」
「亀井静香・選択的夫婦別姓反対の記録」

亀井静香ががんめいきわまりなく
選択的夫婦別姓に反対したのは、
統一教会と癒着していたことも
あったのかもしれないです。

亀井静香が「政治の力」をかけたのは
2009年から2010年にかけてと思われます。
ちょうど民主党政権の時代で、
亀井静香が入閣していたときです。

posted by たんぽぽ at 21:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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