統一教会に助けられた一面があります。
今回は、そのお話をしたいと思います。
「統一教会は安倍晋三元首相の「雨天の友」だった」
自民党が下野していた民主党政権時代、
自民党が政権を奪還するために、
安倍晋三は統一教会に接近しました。
選挙で勝つために宗教団体の組織力の
助けを借りる必要があると、
安倍晋三は考えた、ということです。
ジェンダー差別的な家族イデオロギーを
共有するので、安倍晋三は統一教会に
接近しやすかったこともあると思います。
一方、新世事件からまもなく
自民党は総選挙に敗れ下野する。
民主党に敗れたのは麻生政権時代だが、
その前に政権を投げ出した安倍氏の
責任も厳しく批判された。
〈第一次政権までの安倍は統一教会と距離を
置いていたと複数の議員関係者は証言していた。
にもかかわらず、民主党政権で下野して以降、
安倍は急速に統一教会と近づくことになった。
それはなぜだったのか。
安倍の後援会関係者は、やはり政権奪回、
票のためだと見ている。
「晋太郎さんは3回目の選挙で落選していて、
晋三さんはその苦労を知っている。
選挙で負けたらただの人以下、
だから勝たないといけないというのが
晋三さんのポリシーでした。
民主党政権のときに、とにかく政権を
取るために統一教会を使った」〉(同前)
選挙はとにかく勝たなければ意味がない、
そのために使える手段はなんでも動員する
という安倍晋三の、ある意味なりふり
かまわない姿勢が見受けられます。
2009年の政権交代の原因は、
安倍政権時代の2007年の参院選で
自民党が大敗したことにはじまります。
この大敗に安倍晋三は責任と
屈折を感じていたのでしょう。
それで、それまでの統一教会とは
距離をあける「いさぎよさ」を捨てて、
選挙に勝つために統一教会を利用する
方向に転換したもののようです。
2012年の選挙でも、安倍晋三は政権を獲得するために、統一教会にだいぶ頼った https://t.co/3Fl3Gyugb7 。"民主党政権で下野して以降、安倍は急速に統一教会と近づく""民主党政権のときに、とにかく政権を取るために統一教会を使った"
— たんぽぽ (@pissenlit_10) September 9, 2022
政権を獲得するために、あえて宗教に頼る
安倍晋三の反知性主義ぶりは
いかんともしがたいです。
それでも統一教会の支援を受けて
安倍・自民党は政権が取れたのでした。
自民党や安倍晋三にとっては
「信じるものはみな救われる」
だったことになります。
2012年の衆院選における安倍・自民党の
スローガンは「日本を取り戻す」でした。
このとき「だれから日本を取り戻すのか」
という批判が、一部から出ていました。
「だれに日本を取り戻すのか」は、
自民党というのは自明だとして、
取りざたはされなかったのでした。
自民党が政権を獲得するために
統一教会からの選挙支援を動員した以上、
安倍晋三はだれに日本を取り戻した、
(というか「差し出た」)のかも、
問題にする必要がありそうです。
追記:
少し加筆した。