世論調査を行なったことを、
9月24日エントリでご紹介しました。
「統一教会との関係を断てない自民党」
「統一教会・関係を断てないと思われる自民党」
どちらの世論調査も、統一教会問題に対する
自民党の対応について聞いています。
より具体的には9月8日に発表された
自民党の所属議員に対する
自己点検についての是非です。
この対応がじゅうぶんかどうかを、
調査ではお尋ねしています。
「統一教会との関係・自民党の自己点検」
毎日
じゅうぶん: 14%
ふじゅうぶん: 76%
共同
じゅうぶん: 16.1%
ふじゅうぶん: 80.1%
自民党が実施した旧統一教会と党所属議員との
関係の調査については、「十分だ」は14%で、
「不十分だ」の76%を大きく下回った。
自民党支持層でも5割が「不十分だ」と答えた。
自民党は今月8日、旧統一教会や関連団体との
関係を巡る点検結果を公表。
何らかの接点があったと回答した
国会議員は179人に上った。
自己申告に基づく調査で、公表後も新たに
接点が判明する事例が相次いだこともあり、
納得していない人が大半となった。
自民党が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と
党所属議員の関係を公表した調査を巡り、
自民党の対応が「十分ではない」との回答は80.1%で、
「十分だ」16.1%を大きく上回った。
どちらも「じゅうぶん」は15%程度、
「ふじゅうぶん」は75-80%程度です。
自民党の調査発表後も、統一教会と
関係があることがわかった議員が
つぎつぎと出てきていることが
有権者の不信感のもとになっているのでしょう。
この調子ではあとどれだけの議員が、
統一教会との関係を隠しているか
わかったものではないというものです。
このあたりは、わたしが9月23日エントリで
お話したことと、同様と思われます。
「統一教会との関係・自民党の自己点検」
統一教会と関係がある証拠が
出ているのに、関係があったことを
否認する議員がいることは、
すでに指摘されています。
「旧統一教会と“極濃ズブズブ”山谷えり子氏&下村博文氏が大炎上! 反論・釈明が完全逆効果」
統一教会と関係があることを
申告はしているけれど、すべては
申告しない議員もいるでしょう。
しょせん「自己申告」です。
いくらでもだまることはできます。
統一教会との関係を隠したい
議員だらけの自民党が、自分で調査したところで
限界は見えているということです。
9月24日エントリでお話しましたが、
自民党は統一教会から選挙や秘書で
多大な支援を受けています。
自民党議員の多くは、統一教会との
関係はむしろ大切にしたい
くらいではないかと思います。
こうしたことも多くの有権者から
見透かされているものと思います。
前のエントリでお話しましたが、
自民党は統一教会と家族イデオロギーを
共有するし、選挙や秘書などで
多大な支援をうけています。
自民党議員の多くは統一教会から
精神的にも物質的にも多くのサポートが
あるので、関係を断てないどころか
積極的に維持したいと思われます。
こうした自民党と統一教会の癒着を、
多くの有権者も感じているのでしょうか?
それゆえ「どうせ自民党は
統一教会と関係を断てない」と
思われているのでしょうか?
自民党が統一教会との癒着を絶ちたいと
まともに考えるなら、彼らは
「政権与党」ですから、法律を定めることで
政治家が統一教会と関係を
持つことを制限すると思います。
統一教会問題を立法で解決しよう
という動きは、いまのところ
お話すら出てきていないです。
このあたりが、統一教会問題に対して
自民党がどの程度対応するかの
「本気度」を示していると思います。