2022年11月12日

toujyouka016.jpg 宗教団体のジェンダー差別・世論の「発見」

11月3日エントリの続き。

統一教会その他の宗教団体と、
右派、保守派が家族イデオロギーを
軸にして結びついているという
インタビュー記事の指摘についてです。

「夫婦別姓や性教育を攻撃したのは誰か 激化したバックラッシュの実態」
(はてなブックマーク)
「ジェンダー政策への反動 家族樹脂の思想に共鳴して集う右派 旧統一教会以外も」(全文)

 
記事の最初のほうを見ると、
自分たちが反ジェンダー平等を軸にして
統一教会と保守・右派が結びついていることを
著作で指摘したことに触れています。

「バックラッシュの動きを共著書に
書いたのは、もう10年も前のことです。
残念ながら最近まで、その本が
注目されることはありませんでした。

ところが安倍晋三元首相の銃撃事件後、
急にメディアに呼ばれるようになりました。
理由はただ一つ、本で旧統一教会の
関わりを書いているからです。
『こんなこともしていたのか』と
驚いて受け止められています」

「しかし、そんな話は、少なくとも
フェミニストなら誰でも知っていたはずです。
だから、世間が驚いたことに私は驚きました。
それだけ、社会がジェンダーの問題に
無関心だったのでしょう。


この著作はいまから15年も前です。
ジェンダーフリー・バッシングや
性教育バッシングが、彼ら宗教勢力の
主要ターゲットだったときです。
内容もそのくだりに焦点を当てています。

このブログの9月25日エントリでも、
少し言及したことです。

「統一教会問題・世論一般の「周回遅れ」」

00年代の、ジェンダーフリー
バッシングや性教育バッシングが
はなやかりしころも、安倍晋三たち
自民党の背景に統一教会の影響が
あることが、指摘されていました。

「自民党・性教育バッシング」
「なぜ日本の性教育は進まないか」


当時は世論の関心はまったくなく、
安倍晋三の銃撃事件が起きてから、
にわかに関心が高まったのでした。

そして「統一教会は反ジェンダー
平等までやっていたのか」という調子で
世論から驚かれていることが、
インタビューで指摘されています。


15年前の本に述べられていることを、
世論一般はいまさらのように
「発見」したということです。

自民党と統一教会に関係があることは、
15年以上前から情報が出ていました。
それにもかかわらず世論一般は
まったく関心を持たなかったわけです。

安倍晋三がテロリズムで銃撃されるという
隠しようのない事件が起きないと
統一教会問題に関心を持てないのは、
じつにおそまつと言わざるをえないです。

かかる「いまさら」の「発見」は、
ジェンダー問題、家族問題に対する
世論一般の無関心さによるところが
大きいにほかならないです。

「オンナコドモのことはくだらない」と
思っているから、カルト教団が
ジェンダー差別を増幅していても
放置するということです。
その結果宗教団体がなにをしているか、
わからなくなることになります。


いまから6年ほど前に、日本会議が
話題になったことがありました。

「日本会議・別姓反対小史」
「日本会議・ミソジニーの本質」

このとき、宗教団体による
ジェンダー差別の推進が問題にはなりました。
それでも世論はじゅうぶん関心を
持ったとは言えない状況でした。

問題になったジェンダー差別的な
政治家や識者は、その後もとくに
問題なく同様の活動や言動を
続けていられたからです。

世論一般のジェンダー問題に対する
軽視や無関心は、すでに過去に
実績のあることだったと言えます。


かくしてジェンダー問題に対する
世論一般の無視や軽視の陰で、
統一教会その他の宗教団体は
着実に勢力を伸ばし、政治の世界への
浸透を続けたということです。

自分たちの知らないあいだに
社会がカルト教団にすっかり
むしばまれていたことを知った世論一般は、
どう思っているのかと思います。

この期におよんで、まだ「オンナコドモの
ことならくだらないからべつにいい」
なんて思って、彼らカルト教団を
黙認するでしょうか?

posted by たんぽぽ at 19:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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