記事のあとのほうで、現状は統一教会だけ
批判が集まっている、それによって
日本会議やほかの宗教団体は黙認されて、
統一教会だけ「とかげのしっぽ切り」をされる、
という懸念をしめしています。
「夫婦別姓や性教育を攻撃したのは誰か 激化したバックラッシュの実態」
(はてなブックマーク)
「ジェンダー政策への反動 家族樹脂の思想に共鳴して集う右派 旧統一教会以外も」(全文)
「私が懸念しているのは、
今、旧統一教会だけが注目されていることです。
それではトカゲのしっぽ切りで終わってしまいます。
同じように、政策に影響を
与えてきた宗教団体、運動体がある。
そこにノータッチでは、今後も
同じことが繰り返されるでしょう。
現時点での批判は、もっぱら統一教会だけです。
ほかの宗教団体や運動体も統一教会と
同様の理念で保守派や自民党と
結びついているのですが、
これらはまったく問題になっていないです。
7月10日の参院選の直前に、
神道政治連盟の集会で、参加した
自民党議員に反同性愛の冊子を
配布する、という事件がありました。
この件も、安倍晋三の襲撃事件と
それに続く統一教会批判で、
すっかり話題にならなくなっています。
世論一般は、すでに忘れているかもしれないです。
「神道政治連盟・反同性愛の冊子を配る」
統一教会に対する世論一般の批判も、
高額献金、霊感商法や、自民党議員との
癒着にほとんど終始しています。
因襲・反動的な家族思想や、
反ジェンダー平等を軸にして
保守派や自民党と結びつくことまでは
ほとんど話題になっていないです。
わたしが想像するに、世論一般は
「オンナコドモのことはくだらない」と
あいかわらず思っている
のではないかと思います。
それゆえ統一教会のジェンダー差別には
関心が回らないということです。
統一教会以外の宗教団体や運動体は、
ジェンダー差別は統一教会と同様ですが、
高額献金、霊感商法といった
反社会的行為とは無関係です。
それで世論一般はほかの宗教団体や
運動体には、ほとんど関心を持たない
のではないかとも思います。
統一教会が保守派や自民党と結びついて
勢力を保ったのは、因襲・反動的家族観や
反ジェンダー平等の「劣情」が、
社会に蔓延しているからです。
「ジェンダー差別・カルトと政界の接点」
「カルトの蔓延・ジェンダー差別の反映」
社会に反ジェンダー平等の「劣情」が
あるかぎり、統一教会が消滅しても、
ほかの宗教団体や運動体が
代わりに跡を埋めることになるでしょう。
いまの調子では、はなはだ遺憾ながら
「今後も同じことが繰り返される
でしょう」というインタビュー記事の
予想通りになりそうです。