山際大志郎・経済再生相を辞任自民党・岸田政権の山際大志郎議員が、
経済再生相を辞任したのでした。
原因は統一教会との関係です。
実質的な更迭とも言われています。
「山際経済再生相が辞任の意向 旧統一教会との関係続々、政権へ打撃」
（はてなブックマーク）
「辞任に追い込まれた山際氏 旧統一教会総裁との面会写真、迷走あらわ」
（はてなブックマーク）
山際大志郎は統一教会との関係を
否認するのですが、あとから証拠が出てきて、
追及されるとしかたなしに関係を認める、
ということを繰り返していました。
かかる不誠実な態度を続けたことが
やはり今回の辞任にいたる
大きな要因となったと思います。
岸田文雄首相は8月の内閣改造を前に、
教団との関係を点検し、見直すよう指示。
つながりが明らかになった閣僚は
ほぼ全員を交代させた。
しかし、山際氏は教団との関わりについて
あいまいな説明を続け、教団との接点を
明かしたのは、留任が決まった直後だった。
ところが、その後も報道や外部の指摘で、
次々と接点が発覚する。
山際氏は接点が明らかになるたびに、
「丁寧に説明したい」と述べつつ、
あいまいな説明を繰り返した。
自ら公表せず、指摘された事実に限って
少しずつ認めていく姿勢には批判が集まった。
山際氏は、自身の事務所では1年を
めどに資料を廃棄しており、
「過去の行動を確認できなかった」と説明。
9月20日の閣議後会見では
「（過去の接点について）何かを調べろと
言われても、私と私の事務所には
限界がある」と述べた。
「とどめを刺す」直接のきっかけは、
山際大志郎が統一教会総裁の韓鶴子と
いっしょに写っている写真が発覚したことです。
「山際氏、１９年にも面会 教団総裁と 写真出回り認める」
写真は2019年10月に、名古屋で開かれた
統一教会の関連団体が主催する会合で
ふたりが会ったときのものです。
この名古屋の会合に参加したことについても、
山際大志郎は「覚えていない」と、
可能なかぎりしらを切ろうとしました。
「旧統一教会・韓総裁との集合写真 山際氏「覚えていない」」
山際氏は「団体が公表している動画とともに、
集合写真も確認した」とした上で、
「私はこの会議には出席していません」と説明。
「この日は、来日していたギングリッチ
元米下院議長との意見交換会に参加するため、
名古屋に出張していた」と話し、
集合写真については「意見交換会終了後に
お誘いを受けて撮影したのではないか。
覚えておらず、事務所に資料がない」などと釈明した。
安倍晋三の銃撃事件から3ヶ月半にして
ついに（ようやく？）統一教会との
関係が原因で辞任する自民党の
閣僚が出てきたことになります。
いちおう「快挙」になるのかと思います。
3ヶ月以上経ってようやく辞任するとか、
まだひとりしか辞任していないとか、
この程度ではまったくたいしたことないと
考えるかたもいると思います。
それでもわたしは統一教会問題で
要職から辞任する自民党の議員や閣僚なんて、
ひとりもいないと思っていました。
その前に辞任や更迭が話題になることさえ
ないと思っていました。
閣僚更迭の議論が出てくるだけでも、わたしには意外だった。統一教会問題でだれも更迭されない、その前に話すら出てこないと思っていた / “『山際大臣“旧統一教会問題”こじらせで更迭論強まるも…岸田首相は切るも地獄、続けるも地獄｜日刊ゲンダイDIGITAL』へのコメント” https://t.co/cN4drEftod
— たんぽぽ (@pissenlit_10) September 8, 2022
それを考えると、ひとりだけでも、
時期が遅くても、辞任した閣僚が出ただけで
「意外と追い詰めた」とわたしは思います。
9月8日に自民党が所属議員を対象に
統一教会との関係を申告させる
党内調査をしたことがありました。
「統一教会との関係・自民党の自己点検」
「ふじゅうぶんな自民党の自己点検」
このとき統一教会との関係があっても
すべて言わない議員もそれなりに
いましたが、思ったよりたくさんの議員が
正直に関係を申告したと思ったのでした。
あえて正直に申告した議員は、
「いま隠してもあとでばれる」という
判断をしたのではないかと思います。
「旧統一教会との関係調査、もう一区切り？ 「あとでばれるのでは」」
そうして議員に「自己申告」を求めた結果、
東海地方選出の議員秘書は「県内で正確に
書いたのはうちの事務所だけ。
よそは正直に書いていない」。
事務所同士で付き合いがあるという議員名をあげ、
「（教団の関連団体の）会合に
何度も参加していたが報告の回数が少ない。
あとでばれるのでは」と明かした。
今後、接点が新たに判明する可能性について、
茂木氏は「悪意に隠しているという
ケースはない、と私は信じている」と
答えるのが精いっぱいだった。
隠しておいてあとからばれるのは、
最初から正直に白状するより
ダメージが大きいことはもちろんです。
かくして山際大志郎のように、
「隠してはばれる」を繰り返して
閣僚を辞任するという憂き目にあう
議員も出てきたのでした。
なのではじめの党内調査で、
「隠してもあとでばれる」と考えて、
統一教会との関係を正直に申告した議員は、
判断が正しかったと言えます。
