1月19日エントリの続き。
井上義行は、テロリストの山上徹也を
「甘ったれるな」と叱咤したのでした。
統一教会の献金被害は自己責任であり、
必要な犠牲とさえ、井上義行は
思っているふしがあります。
「旧統一教会の支援受けた自民・井上氏 山上容疑者へ「甘ったれるな」」
(はてなブックマーク)
はてなブックマークを見ると、
山上徹也は甘ったれではないという、
コメントがとても多いです。
自分の人生を棒に振ってでも、
テロリズムに打って出たのですから、
それは凶悪ではあってもかなりの覚悟を
決めたことではあると思います。
「甘ったれ」では断じてないでしょう。
はてなブックマークのコメントは、
ほとんどが自民党や井上義行への
批判に向かっています。
山上徹也は統一教会の献金被害者です。
そして献金被害者があとを絶たないのは、
統一教会が自民党という権力と結びついて、
教団の存続をはかるからです。
それゆえ統一教会と癒着する自民党や、
癒着をを当然とする井上義行が
この問題の元凶と考えるかたが
大部分なのは、とうぜんのことです。
反対論者は「山上徹也の擁護は
テロリズムの肯定」という論調に
持っていこうとするようです。
そういう趣旨のコメントも少しありますが、
ほとんど顕在化しないようです。
「元凶は統一教会と癒着する自民党」
ということが明白だからでしょう。
「テロリズムをなくすためには、
統一教会と自民党の癒着をなくす」
というのが自明ということです。
それゆえ表に出たテロリストだけ
糾弾しても、自民党と統一教会の癒着が
黙認されれば解決にならないことが
あきらかだからだと思います。
井上義行のように自民党が統一教会と
癒着することを当然視する人が
出てくるから、山上徹也に同情や
理解をしめす人が出てくる、
ということも指摘したいと思います。
山上徹也はテロリストですから、
同情や理解をしめすことは
じゅうぶんな注意が必要になります。
それでも献金被害の矮小化や
正当化をする人が出てくれば、
「悪いのは自民党と統一教会だ、
山上徹也はその被害者だ」という主張を
展開せざるをえなくなります。
献金被害者の犠牲の上に、選挙で当選して
議員になっている井上義行が、
献金被害者を「甘ったれるな」と叱咤するなど
盗人たけだけしいと、わたしも思います。
自民党はいまでこそ統一教会とは
距離を開けて、交流を避けていると思います。
それでも彼らは選挙支援を受けたいでしょうから、
いずれ以前のように統一教会と
癒着するようになると思います。
第二、第三の山上徹也が現れて、
「身内」のだれかが犠牲になっても、
「自分たちの選挙のためなら、
やむをえない」くらいに、彼ら自民党の議員たちは
考えるのではないかと思います。