自民党が児童手当ての所得制限を
廃止する方針を示したことに関して、
衝撃的な発言をした人がいました。
「児童手当の所得制限撤廃発言 自民・茂木氏「我々は先進的な政党」」
児童手当てから所得制限を撤廃する
ことを決めた自民党は「時代の変化に
合わせて変化する政党」であり、
「未来志向で先進的な政党」だそうです。
(25日の衆院代表質問で、自身が児童手当の
所得制限撤廃を求めたことについて)
昨日、NHKの「日曜討論」に出たんですよ。
そうしましたら、野党のみなさんは
「けしからん」と言うんですね。
「10年ぐらい前、自民党は子ども手当を
批判したじゃないか」と。
確実に時代は変化をしてきている。
そういう時代の変化に合わせて、
必要な見直しは行っていくべきだと
わが党は考えている。
過去にこだわるのではなくて未来志向で、
必要なことはやっていく。
いろんな意見も取り入れながら、生かしていく。
そういう包容力がある、柔軟な、先進的な
政党で自民党はあり続けたい。
このようなことを臆面もなく言える
大胆不敵さは衝撃的レベルです。
いったいどれだけつらの皮が
厚いのかと思います。
かかるつらの皮が厚すぎる発言は、
自民党の茂木敏充幹事長のものです。
1月25日の衆院代表質問で、
NHKの「日曜討論」に出演したときの
議論を踏まえてのことです。
いまから2ヶ月ほど前になります。
いまから12年前、欧米の民主主義国は、
多くの国で子ども手当てを導入していて、
所得制限がないのが、あたりまえでした。
「子ども手当の国際比較」
当時の民主党政権が導入する
子ども手当てに所得制限を
設けなかったことも、時代の基準で
「あたりまえ」であり、取り立てて
進んでいたというほどではないです。
また所得制限を設けないことの
政策としての優位性や合理性も、
12年前にじゅうぶん示されていました。
それにもかかわらず、近視眼的な
私怨とイデオロギーにこだわって、
自民・公明政権は子ども手当てに
所得制限を設けることに固執したのでした。
それから12年経って、出生率、出生数の
低下が深刻になって、ようやくにして
自民党は所得制限を設けないことを
受け入れるようになったのでした。
12年前の水準にいまごろになって
ようやく追いついた自民党の、いったい
どこが「先進的な政党」なのかと思います。
自民党は「相当に立ち遅れた政党」と
言わざるをえないです。