前のエントリの続き。
集英社SPURが行なった選択的夫婦別姓の
調査を引き続き見ていきたいと思います。
「ありたい社会のために。いま、選択的夫婦別姓を考える」
Q2は夫の苗字と妻の苗字の
どちらを名乗っているかです。
この設問に回答したかたは、
約6割ほどの既婚者だけだと思います。
結果は95%が夫の苗字です。
妻の苗字を選んでいるのは5%にすぎないです。
厚生労働省の人口動態調査と
ほとんど同じ割合になっています。
「結婚改姓する男性はほとんどいない」
「結婚したら女性が改姓するもの」という
社会的通年が強いことを再認識させられますが、
女性が改姓する割合も、どこへ行っても
ほぼ同程度であることを示して
いることにもなるでしょう。
Q4は自由に苗字を選べるならなにを選ぶかです。
「同姓か別姓か」の選択になっていて、
結婚改姓したいかしたくないかと
訊いていないところが、しばし気になります。
夫の苗字で同姓: 53%
妻の苗字で同姓: 4%
夫婦別姓: 43%
となっています。
回答者の大部分は女性であることを
考えると、「別姓」を選んだ43%は、
「結婚改姓したくない」であると考えられます。
夫も改姓しないことを、
前提としているということです。
これと「妻の苗字で同姓」の4%を
合わせた47%が、結婚改姓したくない
女性の割合とみなすことができるでしょう。
回答者の中には既婚者が6割近くいます。
「夫の苗字で同姓」と回答した中には、
いまから旧姓に戻すとかえって
負担だというかたもいると思います。
そう考えると、6割以上の女性が、
結婚改姓したくない、可能なら夫婦別姓
(非改姓結婚)を望んでいると
考えることができそうです。
結婚改姓したくない女性が47%と
ほぼ半数ですが、Q2の設問を見ると
結婚して夫の苗字を選ぶ割合が95%です。
相当数の女性が、結婚改姓したくないが
不本意で結婚改姓している
ということが考えられます。