2023年04月22日

toujyouka016.jpg なにを「さまざまな角度から熟慮」する?

京都府の宇治市議会の議員(自民党)に
中村まいこという選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)がいます。

 

中村まいこは、選択的夫婦別姓の議論は、
「さまざまな角度から熟慮を重ねて
ほしい」などと言っています。

政治家の答弁でよく聞かれる
「慎重な議論が必要だ」と同じ趣旨で、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)が
よく言い出すことです。


選択的夫婦別姓の問題は法制審議会の
答申からでも四半世紀以上経過しています。
いままでにそれこそ「さまざまな角度から
熟慮が重ねられて」います。

この期におよんで、どんな論点について
どれだけ「熟慮」が必要だと言うのかと思います。



中村まいこがツイートで言及している、
「戸籍の堅持」や「旧姓使用で解決」なんて、
それこそ熟慮が重ねられています。
そして反対派(非共存派)の主張は
事実と根拠にもとづかないことが、
さんざん反証されています。

「さまざまな角度から熟慮が必要だ」と
中村まいこは言うなら、議論しつくされた
陳腐な論点を繰り返すのではなく、
みずからがもっと新規性のある
論点をしめせと思います。

新規性のある論点がなにもしめせないなら、
選択的夫婦別姓の問題は、もう「熟慮」の
必要な論点などない、ということです。



付記:

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)が、
「もっと熟慮が必要だ」と言うときは
だいたい「時間稼ぎ」だと思います。

選択的夫婦別姓の導入には、
まともに反対できないので、
半永久的に議論を引き伸ばすことで
選択的夫婦別姓の実現を「先送り」に
しようというのでしょう。

選択的夫婦別姓問題はまだじゅうぶん
議論されていないと、第三者に
思わせるという「足止め効果」も、
期待しているものと思います。

posted by たんぽぽ at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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