2023年05月06日

toujyouka016.jpg 性的少数者差別・あまりに非科学的な

前のエントリの続き。

神道政治連盟の性的少数者に対する認識で
とりわけ強烈なのは、その非科学性、
反科学性のすさまじさです。

「神政連がLGBTQを「精神疾患」と条例反対呼びかけ」

より具体的には、同性愛は精神障害や
依存症の一種で、後天的なものであり
治療できるとしているところです。

 
「埼玉県 性の多様性に係る理解増進に
関する条例(仮称)の骨子案 問題点・疑問点
(事務局作成)」とのタイトルが付けられている。
自民党埼玉県連が作成したLGBTQ条例の骨子案に対する、
神政連埼玉県本部の見解を示したものだ。

文書では、同性愛や両性愛について
「生まれつき同性愛・両性愛である人はいなく、
環境要因に基づくことが明らかになっている」と記載。

LGBTQについては「幼少期での虐待、
性的虐待、家庭内暴力、両親の不仲、
親の薬物依存、アルコール依存、
思春期での同性愛行為など環境要因による
精神疾患(統合失調症や双極性障害等)で
あることが明らかになりつつある」
「行動療法や宗教などで『治癒』する」などと、
科学的に誤った説明がされている。

同性愛を治療可能な病気と考える
差別的な人はよくいるとは思います。
ここまでえげつないのは、
ちょっと珍しいかもしれないです。

現代の科学では、同性愛は先天的であり、
病気のたぐいではなく治療できる性質の
ものでないことが、はっきりしています。



非科学、にせ科学にもとづくデマを
流して、因襲・反動的なカチカンや
差別を維持、拡散させようとするのは、
カルトなど保守や右派に迎合する人たちの
常套手段だと思います

保守や右派の劣情である差別や
因襲的カチカンは、科学や知性主義で
正当化するのはほとんど絶望的です。
科学や知性主義はほぼ例外なく
差別や因襲的カチカンを否定するからです。

かくして保守や右派の劣情を
正当化するために、おのずと非科学、
にせ科学に傾倒したり、反知性主義的な
主張をすることになるわけです。

神道政治連盟は「宗教は科学の敵」とか、
「科学は知性的で、宗教は差別と偏見に
満ちあふれている」と思わせるのに、
じゅうぶんなことをしていると言えます。

posted by たんぽぽ at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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