2023年05月07日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓賛成で神政連の推薦候補

5月6日エントリの続き。

「東洋経済」の4月22日の記事を見ると、
2021年の衆院選で、神道政治連盟からの
支援を受けた、自民党の推薦候補者の
一覧が出ています。

「神社庁が統一地方選候補に送りつけた「公約書」 」

 
神道政治連盟の推薦候補者は234人です。
大部分の自民党の候補者が、神道政治連盟の
推薦を受けていることになります。

そして当選したのは202人でした。
神道政治連盟の推薦候補者の当選率は
高いことがわかります。

2021年10月に実施された衆議院選挙の際、
神政連中央本部(打田文博会長)が
自民党の国会議員と交わした公約書と同じ内容だ。
神政連の資料によると、神政連の公約に
賛同・署名をした234人の候補を推薦候補とし、
うち202人が当選を果たした。

https://www.tumblr.com/lacrima16/716642095835889664/2021%E5%B9%B4%E3%81%AE%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%81%A7%E5%BD%93%E9%81%B8%E3%81%97%E3%81%9F-%E7%A5%9E%E9%81%93%E6%94%BF%E6%B2%BB%E9%80%A3%E7%9B%9F%E3%81%AE%E6%8E%A8%E8%96%A6%E5%80%99%E8%A3%9C%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7


神道政治連盟から推薦を受けるには、
神道政治連盟の提示する公約に賛成して、
署名をする必要があります。

その公約には選択的夫婦別姓に
反対する、ということも含まれます。
それゆえ神道政治連盟から推薦を受ける
ということは、選択的夫婦別姓に
反対する約束をしたことになります。

神道政治連盟の推薦を受ける
自民党の候補者はその大部分であること、
そして神道政治連盟が選択的夫婦別姓に
反対の強い圧力をかけていることは、
ご存知のかたもいると思います。

「神道政治連盟とは? 反対派の圧力団体」
「神道政治連盟を報じないマスコミ」

最近の選挙でそれをしめされると、
その浸透ぶりの圧巻さをあらためて、
確認することになります。


2年ほど前に、「選択的夫婦別氏制度を
早期に実現する議員連盟」という
議連が自民党に作られました。
100人以上の自民党議員が参加しています。

「自民党・選択的夫婦別姓の推進派議連」
「自民党・推進派の活動が続いていた」
「反対派の前に無力な自民党の推進派」



ところが、この選択的夫婦別姓推進の
議連に参加する議員の相当数が、
神道政治連盟の推薦を受けてもいる、
ということに気がつくと思います。

これらの議員たちは、選択的夫婦別姓の
推進の活動をしながら、選択的夫婦別姓に
反対の署名もしているということです。

手元に「選択的夫婦別氏制度を
早期に実現する議員連盟 役員一覧」
(2021年7月)という資料がある。
役員のうち、顧問に就いた甘利明氏や小泉進次郎氏、
河野太郎氏、茂木敏充氏、副会長の小渕優子氏、
幹事長の木原誠二氏、事務局長の井出庸生氏ら39人は、
一方で、神政連の公約書に賛同・署名をして
神政連の推薦候補にもなっていた。


神道政治連盟の推薦を受けない
自民党議員はごく少数です。
あきらかに選択的夫婦別姓に賛成の
議員の数より少ないと思われます。

それゆえ選択的夫婦別姓に賛成しながら、
神道政治連盟の推薦を受けている
議員もいるはずだというのは、
少なくないかたが思っていたと思います。

ここに選択的夫婦別姓に賛成と反対の
「二股」をかける議員の存在が
はっきりしたことになります。

posted by たんぽぽ at 17:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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