入学試験で点数操作を行ない、
女子の受験者を不利に扱っていた件の訴訟の
判決が12月25日に出されました。
「聖マリアンナ医大による女性差別が裁判所で認められましたーー
医学部入試における女性差別対策弁護団日記」
エッセイ > 聖マリアンナ医大による女性差別が裁判所で認められましたーー医学部入試における女性差別対策弁護団日記(連載38)◆佐藤倫子 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network https://t.co/ZYgIE9oNDo
— 医学部入試における女性差別対策弁護団(LEDAWE) (@igakubujosei) December 28, 2023
聖マリアンナ入試差別の東京地裁判決が出ましたのでWANでご報告しました。大学は得点操作を最後まで認めませんでしたが、裁判所はこれを認め、違法性は顕著であると指摘しました https://t.co/bBRDE2HsWG
— 佐藤倫子 (@sato__michiko) December 29, 2023
判決は原告らの請求を一部許容する
というもので、入学試験の点数操作に
「女性差別はあった」と
認められたことになります。
2023年12月25日、東京地方裁判所において、
学校法人聖マリアンナ医科大学を相手方とする
損害賠償請求訴訟について、原告らの請求を
(一部)認容する判決が言い渡されました。
2018年に東京医科大学で、女子の受験者の
得点を一律に減点するという点数操作が
なされていることが、問題になりました。
「東京医科大・女子受験者から一律減点」
そのあとほかのいくつもの大学の医学部で、
同じような点数操作によって
女子の受験者を不利に扱っていることが、
あかるみになりました。
点数操作を行なっていた医科大学は、
そのいくつかが提訴されています。
聖マリアンナ大学も、そうした提訴された
医科大学のひとつです。
「東京医科大・もと受験生が集団請求」
「聖マリアンナ医大、女性と浪人生への差別「可能性あった」と認める
調査結果の内容とは?」
「医学部入試「差別あった」 聖マリアンナ医大の第三者委」
今回は聖マリアンナ医科大学で、
女子の受験者を不利に扱う点数操作があった
という証拠を見てみたいと思います。
以下の表が大学で使われたエクセルシートを
もとに作った点数操作の一覧です。
医学部の点数操作を調査するため、
文部科学省が設置した第三者委員会が発表した、
聖マリアンナ医科大学の調査結果です。
これを見ると、女子の受験者は、
男子の受験者とくらべて一律に
80点引かれていることがあきらかです。
大学の資料には「男性調整点」なんて
加点の項目があるくらいです。
男子の受験者を有利に扱っていたことは
ほぼあきらかでしょう。
第三者委は、2015〜18年度入試の結果を分析。
いずれの年度でも、志願票と調査書の評価で、
女性と浪人回数の多い受験生の
点数が一律に低くなっていた。
同大のパソコンを分析したところ、
16年度の記録に「男性調整点」の枠があり、
男性に一律加算された点数と一致する
「19・0」との記載が見つかったという。
このほか浪人している受験生も、
多浪生ほど点数を引く操作もしています。
医療の質を高めることよりも、
自分たちの女性蔑視観を維持するほうが大事、
という医学部の関係者が多い、
ということなのでしょう。
「女性はすぐに仕事を辞める」のではなく、「辞める圧力をかけていた」が正しいと思います。そして老害は自分の考えを更新しないのですね。
段々と老害の考え方が推測できるようになってきた気がします。
コメントありがとうございます。
>「辞める圧力をかけていた」が正しい
まったくそうだと思います。
とくに高度経済成長期に、女性は結婚や
出産をしたら仕事をやめないと
ライフスタイルが成り立たない社会構造を
作っていたことが大きいと思います。
このような高度経済成長期に作られた
「しあわせな家庭」の「幻想」に
いつまでも固執しているのが、
高齢男性ということになるでしょう。
>段々と老害の考え方が推測できるように
それはすばらしいことだと思います。
現代の社会においてもいまだ
「足枷」となり、社会変革をはばむ
原動力となっている「前時代の遺物」の
思想を、ぜひ的確に把握して
いただけたらと思います。
もしかして老害は今でもその時代のままの感覚のいるのでしょうか。
言われていましたよ。
女性はみんな結婚すると仕事をやめる
(やめざるをえなくなる)ので、
それくらいの歳が実質「定年」になる
ということです。
似たような俗説として「クリスマスケーキ」
というものがありますが。
女性は25歳をすぎると「売れ残る=
結婚できなくなる」ということです。
>老害は今でもその時代のままの感覚
そういう「昭和の感覚」のままでいる
人たちは、残念ながらいると思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/468246734.html
結婚できなくなる」ということです。
僕が25を過ぎた平成30年代以降はそんなこと聞いたことなかったのですごく不自然です。というよりも25歳で結婚する人ってものすごく少ないですよね。
2020年代の現在、女性の平均初婚年齢は
29.5歳くらいですし、女性でも結婚は
30歳になってから、という感覚だろうと思います。
https://honkawa2.sakura.ne.jp/2778.html
25歳を過ぎたら結婚できなくなるなんて
どこの世界のお話かと思いたくなるのも、
無理もないと思います。
1985年の女性の平均初婚年齢は25.5歳でした。
昭和の最後のほうになっても、
「女は25歳を過ぎたら結婚できなくなる」は、
それなりにリアリティがありました。
「クリスマスケーキ」ということばには、
「女は若くないと結婚できない」
という考えが背景にあります。
また結婚しない女性を「売れ残る」と
表現するのも問題です。
いろいろと差別的なことばだと言えます。
(あいうえおさん)
>僕よりも年上の方でもご存じないのだから僕も聞いたことありません
(イトさん)
やはりおふたりともご存じないのですね。
「クリスマスケーキなんてことばは
死語になってひさしい」と言われているので、
いまの若いかたは、きっと知らないと
思っていました。
平成に入っても平均初婚年齢が
上昇し続けたのと、結婚しない女性を
ネガティブにとらえることが差別的なのとで、
「クリスマスケーキ」なんてしだいに
言われなくなったものと思います。