2024年01月06日

toujyouka016.jpg 被災地への支援で「優遇」される男性

2011年に起きた3.11東日本大震災のとき、
被災地の取材をした記者が、
現地の被災者たちのための買い出しのとき、
リクエストされたもののお話しています。

被災者のかたたちからなにを買って
きてくるよう求められたのかというと、
「酒」「たばこ」「漫画雑誌」です。
(ほかにもあるのでしょうが、
明記されているのはこれらです。)

 


ツイートの記者のかたがこれらを
買ってくると「被災地の人たちは
みんななみだを流さんばかりに喜んだ」と、
「美談」のように書いています。

そして「被災したかたたちに必要なものは
ストレスを緩和するものであり、
日常生活を取り戻すことだ」と
被災者支援の「教訓」にしています。


お酒やたばこや漫画雑誌(少年向け)を
リクエストするのは、おそらく男性が
多いのだろうと想像します。
女性でもリクエストするかたはいるかも
しれないですが、男性よりは少ないでしょう。

女性の被災者は生理用品やハンドクリームが
不足して困窮することがあります。
上述のツイートで言及される「生活必需品」です。
そしてこちらは男性がリクエスト
することはほとんどないです。

また女性の場合、大きな災害が起きると
性暴力にあうリスクが高くなります。
それが被災地の女性のストレスを高めます。



生活必需品がなかったり、性暴力を受ける
リスクが高くなることとくらべると、
お酒やたばこや漫画雑誌の支援を受けられるのは、
ずっと「優遇」されていると言えます。

やはり災害になると、男性とくらべて
女性は生活や立場を圧迫されやすいし、
権利も侵害されやすいということだと思います。

上のツイートを見ると、生理用品や
ハンドクリームといった女性のための
生活必需品は反発を受けることへの言及があります。

男性の主張は聞かれやすく受け入れられやすいが、
女性の主張は無視や反発をされやすい
ということも、しめしていると思います。

posted by たんぽぽ at 21:53 | Comment(6) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
僕は被災者になったことがないから強く言えませんが、タバコと酒なんて日常でも不要ですね。
Posted by 改姓した男の人 at 2024年01月07日 19:38
もともとは、お酒もたばこもどちらも
なくても、日常生活を送ることは
できるはずのものですね。

お酒もたばこも、日常からまったくやらないに
越したことはないというものです。
被災したとき、お酒やたばこがなくて
困るということもないですし。
Posted by たんぽぽ at 2024年01月13日 16:23
昔は色んなところでタバコが吸えたらしいです。老害はその時の感覚でいる気がします。
Posted by 改姓した男の人 at 2024年02月21日 00:44
むかし(昭和のまっただ中)は、
たばこを吸ってよい場所に制限なんて、
なくて当然でしたね。

いまでは珍しくない「路上禁煙禁止エリア」
なんてないし、建物や公共交通機関の中でも
禁煙のスペースが例外的なくらいでした。


さすがの「老害」も、たばこを吸ってよい
スペースがだんだんと制限されていった
過程は知っているはずなのですが。
Posted by たんぽぽ at 2024年02月23日 16:55
病院で喫煙可能だったというのが驚きでした。
Posted by 改姓した男の人 at 2024年02月24日 00:55
むかしはそれくらいたばこの害が
理解されていなかった、ということです。


さらに言えば、おおむかしは
喫煙者のモラルも悪かったです。
たばこの吸い殻をそこらへんに
投げ捨てるのがあたりまえでした。

昭和のあとのほうになると、
吸い殻は所定の場所に捨てることが、
まがりなりにも定着してきましたが。
Posted by たんぽぽ at 2024年02月24日 23:45
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