2024年01月13日

toujyouka016.jpg 議論と作文だけする少子化対策

12月26日に、岸田政権は「異次元の
少子化対策」を実現するための
「こども未来戦略」なるものを決定しました。

その「こども未来戦略」についての
NHK『解説委員室』の解説記事です。

「「こども未来戦略」決定 少子化に歯止めかかるか」

 
人口問題、家族問題についての記事の
相場として、近年は出生数、出生率の
低下が続き、将来的に深刻な状況となる、
だから対策を打ち出すというモチベーションを
しめす「前置き」があります。

去年、生まれた子どもの数は過去最少の77万人あまり。
1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の
指標も1.26と最も低くなりました。
少子化に伴い、人口減少も進んでいます。
なかでも、急速に出生数が下がった
2000年以降に生まれた人たちが30代を迎える
2030年までに対策をとらないと、
その後、経済や社会システムの維持が
できなくなるおそれもあります。

そこで、岸田政権は、2030年までが少子化トレンドを
反転できる「ラストチャンス」として、
「こども未来戦略」を決定しました。
成澤さん、対策は数年をかけて行われますね。

つづいて具体的な政策が紹介され、
さらにその政策の実効性はどの程度か、
財源などリソース的な実行可能性はあるか、
といったことが述べられます。


わたしが思ったのは「また議論している」です。
人口政策、家族政策の議論なんて、
30年以上前からなされています。
それなのに、実効性のある政策は
いつもあまり手がつかないです。

かくして、出生数、出生率の減少は
改善されず、どんどん下がり続けて
現在にいたる、というのが現状です。

今回もこれまでと同じように
「議論」と「作文」だけで終わるのだろうと、
わたしは予想をしています。

「解説記事」で議論されている政策も
例によってろくに実行されることはなく、
出生数、出生率の減少に歯止めは
かからないのだろうと思います。


かねてから人口問題や家族問題に
かかわってきたかたたちも、
同じような気持ちになって
いるのではないかと想像します。
(そんなことない?まだ期待するものはある?)

いまさらどれだけ立派な政策を
打ち出したところで、期待などまったく
持てないのではないかと思います。
「あきれ」や「あきらめ」のほうが
先行するのではないかと思います。

posted by たんぽぽ at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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