2024年04月29日

toujyouka016.jpg 保守色強い町議会に広がった共感

3月30日エントリの続き。

香川県のすべての自治体の議会で、
選択的夫婦別姓の意見書が可決しましたが、
これに関しての特筆するべき話題です。

それは陳情アクションの活動
(「ぼそぼその会」)によって保守色が強い
町議会にも、選択的夫婦別姓への
理解が広がったということです。

「選択的夫婦別姓 保守色強い町議会に広がった共感」
(はてなブックマーク)

 

「仲間の多くの議員は家族が崩壊するような
気がしていた。でも説明を聞いたら、
そんなことはないと思えるようになったようだ」。
香川県小豆島町議会の保守系グループ「さつき会」会長の
谷康男さん(67)=自民党=はこう話す。

地道な活動によって、香川県のすべての
自治体の議会で、選択的夫婦別姓の意見書の
可決を実現した「ぼそぼその会」は、
大健闘だったと評価したいと思います。



選択的夫婦別姓に理解をしめした
小豆島町議会のかたたちは、
「ごくふつうの感覚を持ったかたたち」
ということだと思います。

ネットでよく見かける反対派(非共存派)のように、
どんな事実や根拠をしめしても
聞く耳を持たない、がんめいきわまりない
タイプではなかったということです。

もともと選択的夫婦別姓に反対していても、
ふつうの感覚を持ったかたなら、
ひととおりのお話を聞けばすぐに理解を
いただけることは、わたしのサイトの
「はしがき」でも書いていることです。

「反対派の「正しい家族」幻想」
もともとは、民法改正、選択別姓に反対していても、
ごくふつうの感覚をお持ちのかたでしたら、
ひととおりのお話を聞くだけで、すぐに理解してくださって、
賛成していただけるのが通常です。
選択別姓に賛成しているサイトに、異義があるというので、
意見を出したけれど、1-2回メールで意見交換したら、
納得できたというお話も、実際にいくつかあったようです。


選択的夫婦別姓の問題は、適切な情報を
しめせば、中間派はなおさらですが、
反対していたかたからでさえ理解を得られることが
しめされたということです。

選択的夫婦別姓を求めるかたたちは
自信を持って適切な情報を発信して、
リテラシーの維持につとめてよいと思います。


小豆島町の議会には、選択的夫婦別姓に
関する情報は、おそらくあまり入って
いなかったのではないかと思います。

それで反対派(非共存派)が流している
怪しげな言説の影響をなんとなく受けて、
「家族が崩壊するような気がした」
のではないかと、わたしは想像します。

そうだとすると、根拠のない主張をひたすら
流して印象操作する、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の戦略は、一定の効果が
あることをしめしているとも言えます。

そうした反対派(非共存派)の戦略が
功を奏することのないよう、
選択的夫婦別姓をもとめるかたたちは、
適切な情報を発信して、リテラシーの維持に
つとめる必要があると言えます。


付記:

毎日新聞の記事は有料なので、
無料では最初の部分しか読めないです。
香川のローカルニュースなので、
紙面版も香川県の図書館を探さないと
なかなか見つからないでしょう。

香川以外のかたは、記事の全文を
無料で読むのは難しいことになります。


それでも記事の全文が無料で配信されている
ページもあって、それは英語版です。
(日本語版の見出しの下に小さくリンクがあります。)

「Support for selective surname system for spouses grows in conservative west Japan town」

いちおうこれで記事の全文を無料で
読むことができます。

posted by たんぽぽ at 21:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
やはり彼らの戦術は残念ですが効果ありますね。
Posted by イト at 2024年04月29日 21:32
どうもそのようですね。

地方議会の自民党会派なので、
「そういう情報」が入りやすい、
ということはあるかもしれないですが。


かぎられた情報しか接する機会のない
人たちに対しては、彼ら反対派(非共存派)の
「物量作戦」による「印象操作」は、
とくに効果があるように思います。
Posted by たんぽぽ at 2024年05月02日 23:37
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