7月12日エントリの続き。
7月7日の東京都知事選では、
蓮舫を支援する「ひとり街宣」を
行なう人たちがたくさん現れました。
「都知事選・蓮舫を支援するひとり街宣」
このひとり街宣は、どのくらい選挙結果に
寄与があったかが気になります。
NHKの報道で、出口調査にもとづいた
期日前投票の得票率の推移を
しめした図があります。
これを使うと、ひとり街宣の効果を
ある程度把握できそうです。
「東京都知事選挙 2024 開票結果は 投票率 都政への評価と今後は」
投票日前に投票先を決めたかたが、
かならず期日前投票をするとはかぎらないです。
それでも投票先を決めれば
その中から一定の割合で、期日前投票に
行くかたが出てくることは考えられます。
それゆえ期日前投票の得票率は、
実際に投票すると決めた人全体の人数に
比例すると仮定することは、
一定の妥当性があると考えられます。
ひとり街宣は6月からありましたが、
目立つようになったのは7月に入ってからです。
わたしの見たかぎり7月3日から急速に
ひとり街宣は増えたと思います。
期日前投票の得票率の推移を見ると、
蓮舫の得票率は7月3日から5日まで
増加傾向にあると言えます。
ひとり街宣も、この得票率の増加に
いくらかの貢献をしたことは考えられます。
7月3日から5日までのあいだの
石丸伸二の得票率も増加傾向です。
そして蓮舫とほぼ同レベルで
石丸伸二の得票率は増えています。
蓮舫の集票力は、ひとり街宣の寄与が
あったとしても、石丸伸二の集票力と
さほど変わらないことになりそうです。
7月6日の蓮舫の得票率は、
5日までと比べて下がっています。
これと同時に、小池百合子の得票率が
下げ止まってほぼ横ばいとなり、
石丸伸二の得票率が急速に増加しています。
なので7月6日は、小池百合子と石丸伸二に
多く票が入った、つまり蓮舫はこのふたりに
票を取られたことになるでしょう。
こうして見るとひとり街宣に効果が
あったかどうかは微妙です。
今回の東京都知事選の結果を見るかぎり、
ほかの選挙活動方法とくらべると
ひとり街宣の寄与は小さいと
言わざるをえないようです。
それでも得票率1%程度の差が勝敗をわける
という接戦のときには、ひとり街宣は
効果を発揮するかもしれないです。
今回の東京都知事選ではひとり街宣が
目立つようになったのは7月3日くらいからで、
選挙戦はほぼ終盤に入ってからでした。
選挙戦のもっと早い段階から、
ひとり街宣が顕著になっていたら、
もっと浸透することもあるかもしれないです。