2024年08月12日

toujyouka016.jpg 経団連は偏っている?自民党の反対派の認識

8月11日エントリの続き。

選択的夫婦別姓の議論をふたたび
はじめることになった自民党ですが、
反対派(非共存派)議員のひとりが、
すさまじいことを言っています。

「経団連はひじょうに偏っている」そうです。

 


7月18日の朝日新聞ですが、残念ながら
有料でないと読めない部分にあります。



選択的夫婦別姓に関する経団連の主張でしたら、
これまでにも言われていたことを、
あらためて述べたものだと言えます。

「選択肢のある社会の実現を目指して」

「結婚改姓がもたらすビジネスへのリスク」や
「結婚改姓の経済的損失」も、かねてから
ずっと言われてきたことです。

経団連が主張していることには、
とりたてて変わったところはないです。
どこも偏ってなどいないというものです。


偏っているのは、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)のほうです。
かかる偏った人たちから見ると、
客観性のある公平な主張が偏って見える、
ということだと思います。

自民党にはかかる「偏った人たち」が
多いので、そちらが「ふつう」に見えて、
まともな意見が偏って見える、
ということもあるかもしれないです。


「経団連は偏っている」発言は衛藤晟一ですが、
ほかの自民党内の反対派(非共存派)議員たちも、
同じような認識だろうと思われます。

このような調子では、選択的夫婦別姓問題で、
自民党内で「意見を集約」なんて
とても無理だと思います。



付記1:

衛藤晟一は過去に日本会議主催の
集会に参加したこともあります。
衛藤晟一が選択的夫婦別姓に反対するのは、
日本会議の影響もあるのでしょう。



付記2:

衛藤晟一は以前、選択的夫婦別姓の議論を
国会に求める意見書への可決に反対するよう、
地方議会に文書を送ったことがあります。

「自民党から地方議会に夫婦別姓反対文書」

自民党の国会議員有志が、選択的夫婦別姓制度導入に
反対する文書を地方議員に送っていた問題で、
送付先は47都道府県議会議長のうち
自民党所属の約40人に上ることが
25日、関係者への取材で分かった。
有志議員側は圧力を否定しているが、
国会議員が地方議会の独立性を
脅かしかねない形で、波紋を広げそうだ。

文書は地方議会で夫婦別姓制度導入に
賛同する意見書を採択しないよう訴える内容。
閣僚就任前の丸川珠代男女共同参画担当相ら、
自民党の保守系の有志50人が名前を連ねた。
高市早苗前総務相、衛藤晟一前少子化対策担当相、
山谷えり子元拉致問題担当相ら閣僚経験者も含まれていた。

「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の活動を、
ゆゆしく思っていたのでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
ヤバいやつは自分がヤバイことに気づかないということですね
Posted by イト at 2024年08月13日 00:36
気がついたらサイドバーのコメント欄、
わたしとイトさんだけになっていますね。


>ヤバいやつは自分がヤバイことに気づかない

よくあることですね。
まわりがいくらやばいことを
お話してあげても、本人は理解できない。

そして「やばいやつ」は、まともな人たちを
「やばいやつ」と思っているから
さらにやっかいです。

エントリで紹介した自民党の
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)なんて、
このあたりは「絵に描いたよう」です。
Posted by たんぽぽ at 2024年08月14日 22:13
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