選択的夫婦別姓の議論をふたたび
はじめることになった自民党ですが、
反対派(非共存派)議員のひとりが、
すさまじいことを言っています。
「経団連はひじょうに偏っている」そうです。
「衛藤晟一・元少子化対策担当相は「(選択的夫婦別姓導入を)今あえてやる必要はない。経団連はガンガン言うけど、非常に偏っている」と語った。」
— 市井の人 (@Ai_Mitsu1907) July 19, 2024
偏っているのはお前ら日本会議系だろうが。https://t.co/CqUoJTbZhA
7月18日の朝日新聞ですが、残念ながら
有料でないと読めない部分にあります。
選択的夫婦別姓、自民が3年ぶりに議論再開 見通せない意見集約 https://t.co/kMNu3Xxygz
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 18, 2024
自民党は18日、選択的夫婦別姓制度についての議論を3年ぶりに再開した。早期導入を求める経団連などの要請に応じた格好だが、党内では「伝統的家族観」を重視する議員らの反対論は根強い。
選択的夫婦別姓に関する経団連の主張でしたら、
これまでにも言われていたことを、
あらためて述べたものだと言えます。
「選択肢のある社会の実現を目指して」
「結婚改姓がもたらすビジネスへのリスク」や
「結婚改姓の経済的損失」も、かねてから
ずっと言われてきたことです。
経団連が主張していることには、
とりたてて変わったところはないです。
どこも偏ってなどいないというものです。
偏っているのは、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)のほうです。
かかる偏った人たちから見ると、
客観性のある公平な主張が偏って見える、
ということだと思います。
自民党にはかかる「偏った人たち」が
多いので、そちらが「ふつう」に見えて、
まともな意見が偏って見える、
ということもあるかもしれないです。
「経団連は偏っている」発言は衛藤晟一ですが、
ほかの自民党内の反対派(非共存派)議員たちも、
同じような認識だろうと思われます。
このような調子では、選択的夫婦別姓問題で、
自民党内で「意見を集約」なんて
とても無理だと思います。
付記1:
衛藤晟一は過去に日本会議主催の
集会に参加したこともあります。
衛藤晟一が選択的夫婦別姓に反対するのは、
日本会議の影響もあるのでしょう。
統一協会との繋がりより、選択的夫婦別姓を阻む最大勢力は日本会議です。… https://t.co/IsAszRFQCn pic.twitter.com/cqw08xxzBm
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) June 17, 2024
付記2:
衛藤晟一は以前、選択的夫婦別姓の議論を
国会に求める意見書への可決に反対するよう、
地方議会に文書を送ったことがあります。
「自民党から地方議会に夫婦別姓反対文書」
自民党の国会議員有志が、選択的夫婦別姓制度導入に
反対する文書を地方議員に送っていた問題で、
送付先は47都道府県議会議長のうち
自民党所属の約40人に上ることが
25日、関係者への取材で分かった。
有志議員側は圧力を否定しているが、
国会議員が地方議会の独立性を
脅かしかねない形で、波紋を広げそうだ。
文書は地方議会で夫婦別姓制度導入に
賛同する意見書を採択しないよう訴える内容。
閣僚就任前の丸川珠代男女共同参画担当相ら、
自民党の保守系の有志50人が名前を連ねた。
高市早苗前総務相、衛藤晟一前少子化対策担当相、
山谷えり子元拉致問題担当相ら閣僚経験者も含まれていた。
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の活動を、
ゆゆしく思っていたのでしょう。
わたしとイトさんだけになっていますね。
>ヤバいやつは自分がヤバイことに気づかない
よくあることですね。
まわりがいくらやばいことを
お話してあげても、本人は理解できない。
そして「やばいやつ」は、まともな人たちを
「やばいやつ」と思っているから
さらにやっかいです。
エントリで紹介した自民党の
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)なんて、
このあたりは「絵に描いたよう」です。