2024年09月16日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・実現を公約するけれど

小泉進次郎が選択的夫婦別姓の実現を
自民党総裁選の公約にしています。

「小泉氏、選択的夫婦別姓は「党一丸で」 採決には党議拘束かけないが」
「自民総裁選 小泉氏が選択的夫婦別姓の主張、経団連会長「感じ入った」」

小泉進次郎は「1年以内に実現する」
「採決では党議拘束をかけない」と
かなり明確な方針をしめしてもいます。

 

小泉氏はさらに「私は『賛成』と言い、
『法案を提出し、党議拘束をかけない』と
言っている。今までにない明確な方針だ」
「明確なメッセージを総裁選で訴えている。
仮に総理・総裁になった暁には、それを自民党が
支持したから(だ)」と重ねて強調した。

選択的夫婦別姓の実現が自民党の
総裁選の公約となったこと、
そして戦略まで具体的にしめした上で、
賛成の立場と実現することを明言したことは、
評価するところだと思います。

ひとむかし前まではとても
考えられないことだったからです。
自民党の総裁選で選択的夫婦別姓の実現を
公約する候補者なんてほとんどいないです。
その前に選択的夫婦別姓なんて、
総裁選の争点にさえならないです。


小泉進次郎が自民党の総裁となり
首相となったら、選択的夫婦別姓は
実現するかですが、わたしは
例によって悲観的で懐疑的です。

自民党内には選択的夫婦別姓に
反対する議員がたくさんいます。
実現の動きが現実的になれば、
彼ら反対派(非共存派)たちは必死になって、
実現の妨害や阻止に出ることでしょう。

彼ら反対派(非共存派)議員たちを
どうすることもできないという、
いつもと同じ顛末になると予想されます。

小泉氏は「1年以内」の法案提出方針を改めて述べたが、
党内には選択的夫婦別姓導入に反対の議員がいる。
日本会議や神道政治連盟など
保守系団体も反対の立場をとっている。

反対の議員と合意形成をどう図るのか問われ、
小泉氏は「政策に反対をしているとか、
立場が違うということで、議論をしない
ということは全くない」と述べた。

小泉進次郎は「意見集約はむずかしい」なんて、
けわしい表情で記者会見するはめに
なるのではないか、という気がします。


「選択的夫婦別姓法案には党議拘束を
かけない」とも、小泉進次郎は言っています。
これも反対派(非共存派)議員たちは、
猛烈に反対すると思います。

党議拘束がなければ、公明党や野党各党の
賛成議員と合わせて、選択的夫婦別姓に
賛成が多数となり、法案は成立するでしょう。

それゆえ反対派(非共存派)議員たちは、
選択的夫婦別姓の党議拘束をはずすことから
反対を続けてきたのでした。

「選択的夫婦別姓・党議拘束を外せない自民党」

ここへきて彼ら反対派(非共存派)議員たちが
きゅうに党議拘束をはずすことに
応じるとはとても思えないです。


自民党にはこれまでも選択的夫婦別姓に
賛成や実現の表明をする議員や閣僚は
それなりにたくさんいました。

そんな彼らも責任のある地位につくと、
「国民のあいだにさまざまな意見がある」とか
「慎重な議論が必要だ」とか
トーンダウンして、選択的夫婦別姓を
先送りさせるのが相場です。

いまでこそ小泉進次郎も
覇気のいいことを言ってはいます。
それでもいざ首相になったら、
ご多聞にもれずトーンダウンして
選択的夫婦別姓を先送りさせる可能性も
高いのではないかと思います。

posted by たんぽぽ at 16:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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