10月27日投開票の衆議院選挙では、
立憲民主党は148議席を獲得しました。
公示前から50議席増えています。
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第50回衆院選 全議席確定
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 27, 2024
自民 191(56減)
立憲 148(50増)
維新 38( 6減)
国民 28(21増)
公明 24( 8減)
れいわ 9( 6増)
共産 8( 2減)
保守 3( 3増)
参政 3( 2増)
社民 1(増減なし)
みんな 0(増減なし)…
立憲民主党は「躍進した」と考えるのが
一般的な見かたなのでしょう。
内容的にも前回の2021年の衆院選と
くらべるとよくなっているところが多いです。
小選挙区では立憲民主党の獲得議席は104です。
自民党の132にやや追いついてきたと言えます。
立憲民主党は、新潟と佐賀で
小選挙区の議席を独占しています。
ほかにも小選挙区で自民党に勝ち越した
都道府県も、目立つようになっています。
比例では立憲民主党が自民党に
勝ち越したブロックはなかったです。
それでも北海道と東京の2ブロックだけ、
自民党に並ぶことはできました。
維新の獲得議席は小選挙区と比例区を
合わせて38で、公示前の44から減っています。
立憲民主党の獲得議席148と
歴然とした差がついたことになります。
今回の衆院選では、反自民のかたにとって
自民党に対抗するオルタナティブは
立憲民主党であって、維新ではないと
考えたことになるでしょう。
立憲民主党は野党第一党としての期待と支持を
まがりなりにも取り戻したと言えそうです。
立憲民主党は議席を大きく伸ばしたとは
言えますが、それでも148議席です。
2000年の民主党の127議席よりは
だいぶ上回りましたが、2003年の民主党の
177議席には、まだまだおよばないです。
やはり政権交代はまだまだ
見えてこない状況だと思います。
立憲民主党の凋落した党勢は
まだまだすっかり回復してはいないと
言わざるをえないと思います。
とくに立憲民主党が要注意なのは比例区です。
今回の衆院選は44議席獲得で、
前回2021年の衆院選の39議席より、
5議席だけ増えています。
自民党へ批判が強かったことや、
小選挙区での健闘ぶりを考えると、
比例区のこの伸びかたは小さいと思います。
今回の衆院選の立憲民主党の比例区の
得票数は1156万票でした。
前回の2021年の比例区の得票は
1149万票でしたから、わずか7万票しか
増えていないということです。
比例代表全国集計 開票終了
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 28, 2024
自民 1458万 2690票(26.73%)
立憲 1156万 4217票(21.20%)
国民 617万 2427票(11.32%)
公明 596万 4415票(10.93%)
維新 510万 5127票( 9.36%)
れいわ 380万 5060票( 6.98%)
共産 336万 2966票( 6.16%)
参政 187万 0347票(…
2021年衆院選比例結果
— 🍉 (@kaiu_04) October 27, 2024
自民 1991万4883票 (34.66%)
立憲 1149万2115票 (20.00%)
維新 805万830票 (14.01%)
公明 711万4282票(12.38%)
国民 259万3375票(4.51%)
共産 416万6076票(7.25%)
れいわ 221万5648票(3.86%)
社民 101万8588票(1.77%)
国民民主党やれいわ新選組が大幅に
比例区の得票と議席を増やしたことを考えると、
立憲民主党は、比例区ではぜんぜん得票が
増えていないと言わざるをえないです。
自民・公明政権への批判票は、
比例区では国民民主党やれいわ新選組に
流れたことになるでしょう。
立憲民主党にはほとんど流れなかった
(あるいは、増えたぶんと減ったぶんが
ほぼ釣り合った?)ということです。
小選挙区では、自民党に対抗できる候補者が
立憲民主党だけのところが多いので、
立憲民主党の小選挙区の議席が増えた、
ということになりそうです。
なぜ自民・公明政権の批判票が、
立憲民主党にはほとんど流れなかったのか、
そして国民民主党など他党へ流れたのかは、
考察を要するところだと思います。