選択的夫婦別姓に反対するよう、
地方議会に呼びかけていたことがありました。
正確には「選択的夫婦別姓の国会での
審議を要請する意見書を可決するな」という
趣旨の文書を、地方議会に送ったものです。
「自民党から地方議会に夫婦別姓反対文書」
「選択的夫婦別姓反対議員50名の主張への法学者・当事者からの反論、公開質問状について」
この文書に名前を連ねた「自民党の国会議員」は
衆議院32人、参議院18人で、合わせて50人です。
10月27日の衆院選で、衆議院議員の20人が
落選その他でいなくなりました。
32人のうち20人が選挙でいなくなるのは、
大きなことなのだろうと思います。
残りは衆議院12人、参議院18人で合計30人です。
2021年、地方議会議長に対し、「選択的夫婦別姓推進の意見書は可決するな」と圧力文書を出した50名 https://t.co/wNwWhKEdms
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) October 29, 2024
前回、今回の選挙と死去で30名に減りました。… https://t.co/CjkL5aqF9a pic.twitter.com/KuRJPLUYfj
今回の衆院選で自民党から落選が目立ったのは、
「裏金」による脱税に対する批判です。
「裏金議員」も選択的夫婦別姓に
反対する議員も、自民党・安倍派に多いです。
両者は重なるところが多いので、
「選択的夫婦別姓に反対の文書」に
署名した議員も、今回の衆院選で
たくさんいなくなったということです。
国民の暮らしや権利をないがしろにする姿勢が、
裏金で脱税することと、選択的夫婦別姓に
反対することの両方に関係してくる、
ということだろうと思います。
今回の反対派(非共存派)議員の
大量落選は結構なことだと思います。
それでも衆議院で12人残っていて、
参議院の18人を合わせて30人います。
これだけいれば、がんめいきわまりなく
反対して、選択的夫婦別姓法案の実現を
妨害するには、じゅうぶんな数だと思います。
くだんの文書に署名した議員だけが
選択的夫婦別姓に反対しているとはかぎらないです。
文書に署名していない反対派(非共存派)議員も、
少なくないだろうと思います。
彼らを入れれば、反対派(非共存派)議員の
数はもっと多くなるでしょう。
積極的に選択的夫婦別姓に反対の
発言や活動をする「声の大きい」
反対派(非共存派)議員のかなりの数が
いなくなった、という指摘もあります。
今後はいままで積極的に発言しなかった
反対派(非共存派)が、積極的に
発言するようになることが考えられます。
発言が少ない反対派(非共存派)議員は、
「すでに積極的に発言している人がいるので、
自分はなにも言わなくても
じゅうぶんと思った」からだと思います。
選択的夫婦別姓の反対に消極的、
ということではないのだと思います。
積極的に選択的夫婦別姓に反対の
発言をする人がほかにいなければ、
「今度は自分が言わなければ」と思って
でしゃばってくることが考えられます。
過去にも、自民党の反対派(非共存派)議員が
大量に落選したことはありました。
そして「これで選択的夫婦別姓の実現に
むけた議論が進むだろう」と
期待するむきもあったのでした。
ところが、いままで発言のなかった
反対派(非共存派)議員たちが
つぎつぎと出てきて、選択的夫婦別姓に反対の
主張を展開するようになりました。
結局、選挙前と同様、選択的夫婦別姓は
まったく進まないという状況に
変わりばえはなかったのでした。
今回の反対派(非共存派)議員たちの
大量落選も同様のことが考えられます。
これで選択的夫婦別姓の建設的な議論や
導入に向けた動きが進むとは、
考えないほうがいいだろうと思います。
>過去にも、自民党の反対派(非共存派)議員が
>大量に落選したことはありました。
>そして「これで選択的夫婦別姓の実現に
>むけた議論が進むだろう」と
>期待するむきもあったのでした。
>
>ところが、いままで発言のなかった
>反対派(非共存派)議員たちが
>つぎつぎと出てきて、選択的夫婦別姓に反対の
>主張を展開するようになりました。
自民党も自民党ですが、立憲民主党も立憲民主党です。
立憲民主党が毎年提出している民法改正案には戸籍法改正がなく、民法の改正部分にも戸籍にどうやって載せるか等の規定がありませんでした。
衆法 第208回国会 53 民法の一部を改正する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g20805053.htm
これでは別姓を選んだ場合、戸籍に載せることができなくなります。
こんな法案を30年近くも出し続けている立憲民主党にも問題があると思います。
前回の政権交代のときには、小沢一郎幹事長が議員立法を禁止してしまって、法案を出せなくなりました。
立憲民主党にも隠れ反対派議員は多いと思いますから気を付けて下さい。