2024年10月の衆院選は、女性当選者の割合が
15.7%と過去最高を更新しました。
それでも衆議院(下院)で15.7%というのは、
世界的に見たら、女性議員の割合は
きわめて低いほうです。
列国議会連盟(IPU)が世界各国の
女性議員の割合を、集計しています。
「Monthly ranking of women in national parliaments」
2024年9月の時点で、日本はデータがある
185か国中163位でした。
2024年10月の衆院選で、日本は140位に
浮上することになります。
あれ、共同通信だと73人だって。
— akupiyocco (@akupiyocco) October 27, 2024
とすると、15.7%だね。IPU女性議員ランキング(下院比較)だと140位。 https://t.co/pQIoEw1A9A
修正版。IPU女性議員割合(下院)ランキングに書き込むと
— akupiyocco (@akupiyocco) October 28, 2024
105位 ギリシア 23.0 %
116位 韓国 20.0%
121位 トルコ 19.9%
(140位 日本 15.7%)
143位 ザンビア 15.0%
144位 ハンガリー 14.6%
142位 インド 13.7%https://t.co/dJmbUkx1Mw
「浮上」しても140位では問題なく
下から数えたほうが早いです。
下院における女性議員の割合が、
50%以上の国は7か国あります。
40%以上は27か国、30%以上は67か国です。
このくらいの水準にならないと、
「グローバルスタンダード」とは
言えない、ということです。
こちらのツイートでは、おもな国の
女性議員の割合の年次推移が出ています。
とくに21世紀に入ってからの
日本の低迷ぶりがきわだっています。
これまでは「日本の女性議員割合は、北欧の50年前水準」と説明して来たたけど、15.7%になってもあまり変わらなかった。 pic.twitter.com/evembGcHza
— akupiyocco (@akupiyocco) October 28, 2024
グラフに出ている国の中で、女性議員の
割合が抜きん出ているのは、北ヨーロッパの
スウェーデンとノルウェーです。
スウェーデンとノルウェーは
1970年代にすでに、女性議員の割合が
10-20%台となっています。
現在の日本の女性議員の割合は、
北ヨーロッパの半世紀前の水準です。
1990年代、日本がひとけたの前半に
低迷するころ、スウェーデンとノルウェーは
すでに40%前後に達しています。
ほかのヨーロッパの主要国も、
冷戦崩壊の1990年代から、しだいに
女性議員の割合が高くなっていきます。
2010年台には、イギリス、フランス、
ドイツは女性議員の割合が30%を
超えるようになっています。
韓国は21世紀に入ってから、
女性議員の割合が日本を追い越します。
2019年に17.1%ですから、
(2024年4月の選挙で20.0%になる)
高い水準とはとても言えないです。
それでも日本は2024年10月の
衆院選でも、女性議員の割合は
その韓国に追いついていないということです。
それなりに達成できていても、
オトナの社会に出ると、因襲・反動的な
家族・ジェンダー思想がまだまだ蔓延している、
ということなのでしょう。
いつの時代でも反動的で、時代の変革を
はばむ障害となると思います。
「老害」ということばが
言われるようになったのは、
昭和の終わりごろではないかと思います。
(もっと前から言われていた、
ということでしたら、もうしわけない)
昭和の終わりごろ、「老害」を批判した
若い世代の人たちの中には、
いま「老害」と言われるように
なっているのもいると思います。