2025年01月05日

toujyouka016.jpg 女性議員の割合・日本はいまだ世界最低水準

1月3日エントリの続き。

2024年10月の衆院選は、女性当選者の割合が
15.7%と過去最高を更新しました。

それでも衆議院(下院)で15.7%というのは、
世界的に見たら、女性議員の割合は
きわめて低いほうです。

 
列国議会連盟(IPU)が世界各国の
女性議員の割合を、集計しています。

「Monthly ranking of women in national parliaments」

2024年9月の時点で、日本はデータがある
185か国中163位でした。
2024年10月の衆院選で、日本は140位に
浮上することになります。


「浮上」しても140位では問題なく
下から数えたほうが早いです。

下院における女性議員の割合が、
50%以上の国は7か国あります。
40%以上は27か国、30%以上は67か国です。
このくらいの水準にならないと、
「グローバルスタンダード」とは
言えない、ということです。



こちらのツイートでは、おもな国の
女性議員の割合の年次推移が出ています。
とくに21世紀に入ってからの
日本の低迷ぶりがきわだっています。



グラフに出ている国の中で、女性議員の
割合が抜きん出ているのは、北ヨーロッパの
スウェーデンとノルウェーです。

スウェーデンとノルウェーは
1970年代にすでに、女性議員の割合が
10-20%台となっています。
現在の日本の女性議員の割合は、
北ヨーロッパの半世紀前の水準です。

1990年代、日本がひとけたの前半に
低迷するころ、スウェーデンとノルウェーは
すでに40%前後に達しています。


ほかのヨーロッパの主要国も、
冷戦崩壊の1990年代から、しだいに
女性議員の割合が高くなっていきます。
2010年台には、イギリス、フランス、
ドイツは女性議員の割合が30%を
超えるようになっています。

韓国は21世紀に入ってから、
女性議員の割合が日本を追い越します。
2019年に17.1%ですから、
(2024年4月の選挙で20.0%になる)
高い水準とはとても言えないです。

それでも日本は2024年10月の
衆院選でも、女性議員の割合は
その韓国に追いついていないということです。

posted by たんぽぽ at 18:48 | Comment(4) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
学生の頃は女子が生徒会長やりがちなのになぜ議員は女性が少ないのでしょうか?
Posted by イト at 2025年01月05日 20:34
学生時代はジェンダー平等が
それなりに達成できていても、
オトナの社会に出ると、因襲・反動的な
家族・ジェンダー思想がまだまだ蔓延している、
ということなのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2025年01月06日 22:43
老害世代は反動的というわけですね
Posted by イト at 2025年02月08日 22:26
「老害」と言われる人たちは、
いつの時代でも反動的で、時代の変革を
はばむ障害となると思います。


「老害」ということばが
言われるようになったのは、
昭和の終わりごろではないかと思います。
(もっと前から言われていた、
ということでしたら、もうしわけない)

昭和の終わりごろ、「老害」を批判した
若い世代の人たちの中には、
いま「老害」と言われるように
なっているのもいると思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年02月12日 22:46
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