2025年03月22日

toujyouka016.jpg 夫婦の苗字は話し合わないで決める

衝撃的(でもない?)な調査があります。
現在結婚している夫婦の約8割が、
結婚するとき苗字を夫婦のどちらを選ぶか、
話し合わずに決めたことがわかりました。

「夫と妻のどっちが改姓? カップルの4組に3組が話し合わず決定」

 


大阪大学の三浦麻子教授の調査です。
ウェブを使った調査で、1500人のうち
約半分ほどの726人から回答がありました。

年齢層は20-70代と全世代に広がっています。
男性375人、女性351人なので男女ほぼ同数で、
サンプルは広範に採られていると思います。

調査は2024年10月、ウェブ上で
全国の約1500人を対象に実施。
回答者のうち、現在も結婚している20〜70代の
726人(男性375人、女性351人)に対し、
夫婦でどちらの姓にするかを結婚時に
話し合ったかどうかを聞いた。




結婚するときに夫婦の苗字をどちらにするか
「話し合った」は全体の17%、
「話し合わなかった」は78%でした。
「覚えていない」が5%あります。

「覚えていない」をのぞくと、どちらが改姓するか
話し合わなかったかたは、8割以上になります。
結婚後の苗字は夫婦のどちらを選ぶかなんて、
話し合わないのが「あたりまえ」という感じです。
話し合うかたが「特例」と言えます。


婚姻の95%のケースにおいて、
女性が改姓するのが現状です。
よって、これは「話し合うまでもなく、
改姓するのは女性と決まっている」
ということを意味します。

毎日新聞の記事では、夫婦のどちらが
改姓したかで、わけた結果も出ています。
妻が改姓したケースは、「話し合った」が15%、
「話し合わなかった」が80%です。

結婚したら女性は改姓することが、
それだけとうぜんとされていることが、
あらためてはっきりしめされたと言えます。


「こんなことだろうと思った」と思ったかたも、
いらっしゃるかもしれないです。
それでも話し合わないことが、
ここまで「徹底」していると、
いささか衝撃的かもしれないです。

女性である自分の意思を確認せずに、
夫が独断で夫の苗字を選んで
婚姻届けを出した、というお話があります。
このようなケースは「一般的」であり、
さほどめずらしくないことだと、
あらためて認識できたと思います。

「女性に意思確認せず男性の苗字を選ぶ」



夫が改姓したケースは、「話し合った」が47%、
「話し合わなかった」が52%です。
男性の改姓は「一般的」ではないので、
自動的に決まることはなく話し合いが必要、
ということなのでしょう。

それでも全体の半数以上のケースで、
話し合わずに決まっています。
男性が改姓するケースというのは、
それがすでに「既定路線」となっていることが多い、
ということかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 20:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
救えねえ
Posted by イト at 2025年03月29日 18:10
悲しい現実です。

「自分は話し合って妻に改姓してもらった」
なんてしらじらしいことを言っている、
反対派(非共存派)男性をなんとかしたいです。
Posted by たんぽぽ at 2025年04月01日 23:07
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