親子別姓の家庭は現在の日本でもあります。
そうした家庭で苗字が原因で
トラブルがあったという報告はないと
法務省と法務大臣がみずから述べました。
「国会生中継【選択的夫婦別姓問題】なぜ突然無理矢理な理由で反対を?」
よって親子別姓に対して法律で対応する
必要のあることはない、ということです。
3月12日の衆議院予算委員会で、
米山隆一からの質疑に対する答弁です。
自民党の先生方、にわかに「夫婦別姓は子供に影響がある」とか言い出していますが、少なく見積もっても数十万人単位でいる国際結婚・離婚による夫婦別姓、親子別姓には今まで何の問題も生じておらず、何一つ問題視してこなかったのに、今更何をおっしゃいますやらと思いますhttps://t.co/AtsOHtQnJ3
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) March 14, 2025
この質疑、そういった子どもかわいそう論の欺瞞を蹴散らす素晴らしい内容でした。感謝申し上げます。https://t.co/JnLnWPSZ00
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) March 14, 2025
ほんとにこの通り。
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) March 14, 2025
国際結婚や事実婚で、親子別姓だと何かしらトラブルがあるのか対応を求められたのかを聞いたら、そのような報告は受けていないと法務省。
親子別姓について何かしら法改正で対応しなければならないような立法事実はないと法務大臣。… https://t.co/NrwSfy6VWI
「親子別姓は子どもにとってこのましくない
問題がある」というのは、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の定番の主張のひとつです。
これに対して「親子別姓でも問題は
起きていない」と、選択的夫婦別姓の問題に
関心のあるかたたちのあいだで、
ずっと議論と検証がなされてきたのでした。
なので「親子別姓の家庭で、苗字が原因の
問題は起きていない」という主張は、
真新しい話題ではないとは言えます。
それでも「親子別姓でも問題は起きない」ことを、
国会ではっきりと質疑されたこと、
そして法務大臣と法務省から、
「親子別姓でもトラブルはない」という
答弁を得たことは大きいと思います。
ここで興味をひくことのひとつに、
自民党の反対派(非共存派)議員は、
「親子別姓は問題だ」と言いながら、
国際結婚の家庭など、実際の親子別姓の家庭を
調査していない、という指摘があることです。
本当に「親子別姓は問題」なら、
いま存在している「親子別姓」の家庭には
問題が起きているところが多いでしょうから、
なんらかの対策が必要なはずです。
その対策のために、親子別姓の家庭の
実態を調査して、「親子別姓の問題点」を
はっきりさせると思います。
それにもかかわらず、彼ら反対派(非共存派)は
親子別姓の家庭を調査をしないわけです。
彼ら反対派(非共存派)たちは、
選択的夫婦別姓に反対する「理由」として、
「親子別姓は問題だ」と主張しています。
それなら自分たちの主張の「根拠」を
確保するためにも、親子別姓の家庭の実態を
調査をするのがとうぜんになります。
なぜ自分たちの主張を裏付ける根拠を
得るための調査をしないのかと思います。
国際結婚や事実婚はともかく、離婚ということになると、普通は離婚ということ自体に問題が生じたと認識されます。
調査する場合は子供に対して別姓だけでなく「ご両親が離婚したことであなたはどう感じたか?」という問いとセットになります。
おそらくそういう質問(調査)は出来ないでしょう。
また質問したところで、その回答が本音とは限りませんからね。
従ってそこに特化した情報は存在しないということだと思います。
私は以前、この件が決まっているのですか、と。
つまり、「子の姓は婚姻時」とは子供が何人であっても子の姓は一方に統一するとの意味でしょう。
そうではないという意見は、子供が生まれた際に決める。だから子の1人は男性側、もう1人は女性側の姓ということもあり得るということですね。
導入派の中でこれが決まっていないのであれば、当然ながら導入はできません。
メディアは導入するにあたって、この件をどうするのかという見解の違いをほとんど報じていないので、単に導入する、しないの二元論のように思い込んでいる人が大半でしょう。
実際には導入派の対立もあるわけです。