2025年04月12日

toujyouka016.jpg 親子別姓は問題?反対のための借り物の理屈

4月5日エントリの続き。

「親子別姓でトラブルがあったという報告はない」
「自民党から親子別姓の家庭について
調査してほしいと言われたことはない」と、
法務省と法務大臣が答弁したという、
米山隆一からの質疑をご紹介しました。

 

この質疑の最後のほうで米山隆一は、
「親子別姓だと問題があるというのは
『借りてきた理屈』」と言っています。

自民党の反対派(非共存派)議員は、
親子別姓は問題だと言いながら、
実際にある親子別姓の家庭の調査を
まったくしていないからでしょう。
本当に親子別姓は問題だと思っているのかと、
「本気度」と疑われたということです。

親子別姓には問題があると思っているなら、
現実の親子別姓の家庭を調査して
実態をはっきりさせるところです。
そして実際に問題が起きているなら、
その対策を考えるところです。


「親子別姓だと問題」というのは、
選択的夫婦別姓に反対する口実であって、
検討する課題ではないと言われたことを、
3月16日エントリでお話しました。

「「検討する課題」ではなく「反対の口実」」

ここでも「親子別姓は問題」という
反対派(非共存派)の主張が反証されるだけでなく、
「反対のための借り物の理屈」ということまで
指摘されたことになります。


米山隆一は、「選択的夫婦別姓が嫌いなら
そう言えばいい」と言っています。
反対派(非共存派)の本心はほかにある
ということまで指摘しているということです。

なぜ彼らは選択的夫婦別姓が嫌いなのか、
反対派(非共存派)の本心の具体的な
ところまでは、米山隆一は語っていないです。

かかる反対派(非共存派)の本心を
米山隆一はおそらくわかっていると予想します。
時間の都合か、あるいはあえて手心を加えて、
「本心」まで言わなかったものと想像します。


反対派(非共存派)の本心がなんなのかは、
3月30日エントリでもご紹介しています。
ようは自分の子どもが自分の苗字を
名乗らないのが嫌なのでしょう。

「隠しても見透かされる反対派の本性」

実際には「結婚した女性が名字を
変えないことが許せない」という家父長的な
考え方が背景にあるだけではないか。
本当に子どものことを心配した結果なのか、
大変疑わしいと思っている。
一方で、だからこそ、もはや論理的な
説得は難しくなっているのも実情だ。

選択的夫婦別姓が実現すると、妻はきっと
生来の苗字に復姓するし、子どもも妻の苗字を
名乗るので、自分の苗字を名乗らなくなるから
「問題だ」ということです。

posted by たんぽぽ at 13:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
反対のために屁理屈を考え出すから意味がわからなくなるんですよね。
Posted by あいうえお at 2025年04月14日 17:02
「親子別姓は問題だ」と言いながら、
現実の親子別姓の家庭を調査したことが
一度もない(!)というのがすさまじいです。

自分の主張をもっともらしく見せるなら、
親子別姓の家庭を調査した「アリバイ作り」
くらいはしておけというものです。
Posted by たんぽぽ at 2025年04月16日 21:38
親子別姓でも別に困らないと無関係な私は思います。
Posted by ガンバ at 2025年04月26日 00:52
ガンバさん

それがふつうの考えかただと思います。


反対派(非共存派)も無関係そうですが、
実は自分に関係が大ありだと
当人たちは思っているのでしょう。

「うちの嫁が生来の苗字に復姓すると、
子どもも嫁の苗字を名乗って、おれと子どもが
親子別姓になるから大問題だ」ということだけど。
Posted by たんぽぽ at 2025年04月27日 19:17
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