主張する「旧姓使用の拡大」に近い案を、
国民民主党が検討していることの続き。
玉木雄一郎のツイートを見ると、
「新たな制度を作る時には、幅広い合意を
形成することが必要」とあります。
選択的夫婦別姓については、人によって持つイメージが異なっているので、もう少し、解像度の高い議論が必要だと考えます。
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) April 3, 2025
現在、党内で議論をしている最中ですが、以下のようなポイントを踏まえた制度設計が必要だと考えます。
◾️結婚前の姓の使用
・結婚前の姓の使用を広く認め、法的効果を付与する…
国民民主党の「旧姓使用の拡大」案に関しては
選択的夫婦別姓を求めるかたから批判も多く、
ほとんど合意を得られていない状況です。
ツイートに直接批判も来ているので、
玉木雄一郎もそれは認識していると思います。
「幅広い合意」の中に、結婚改姓に直面する
女性からの合意は含まれないようです。
「幅広い合意」には「妻が生来の苗字に
復姓したら嫌だという男性からの合意」が入る、
ということなのでしょう。
それで反対派(非共存派)の男性が
主張することが多い、旧姓使用の拡大案に
近いものを、国民民主党は提示することに
なったものと思います。
「幅広い合意」というフレーズは、
一般に選択的夫婦別姓の議論の際に、
反対派(非共存派)が持ち出すことが
よくある表現だと思います。
「『うちの嫁が復姓したら嫌だ』という
男性からの合意を得たい」と言うと、
抑圧や差別の加害者に接近し、
被害を受けている被差別者たちの人権を
軽視することがはっきりします。
それで「幅広い合意」と言って加害者への
配慮や接近をぼやかして、あたかも「民主的」で
あるかのように装うのだと思います。
「合意を得るなら、結婚改姓したくないと言う
こなまいきなこむすめからより、
社会的地位のある中高年男性からだ、
そちらのほうが『幅広い』し」というなら、
それはそれで正直で旧態依然で、
はなはだ残念ではあります。
なんて言いかたをして、だれを配慮するのかを
はっきりと言わないのだと思います。
選択的夫婦別姓問題は長いこと「無視すべき人の
意見を配慮」し続けてきたと思います。