2025年04月13日

toujyouka016.jpg 幅広い合意の「幅広い」にはだれが入る?

選択的夫婦別姓問題に関して、反対派(非共存派)が
主張する「旧姓使用の拡大」に近い案を、
国民民主党が検討していることの続き。

玉木雄一郎のツイートを見ると、
「新たな制度を作る時には、幅広い合意を
形成することが必要」とあります。

 


国民民主党の「旧姓使用の拡大」案に関しては
選択的夫婦別姓を求めるかたから批判も多く、
ほとんど合意を得られていない状況です。

ツイートに直接批判も来ているので、
玉木雄一郎もそれは認識していると思います。
「幅広い合意」の中に、結婚改姓に直面する
女性からの合意は含まれないようです。


「幅広い合意」には「妻が生来の苗字に
復姓したら嫌だという男性からの合意」が入る、
ということなのでしょう。

それで反対派(非共存派)の男性が
主張することが多い、旧姓使用の拡大案に
近いものを、国民民主党は提示することに
なったものと思います。


「幅広い合意」というフレーズは、
一般に選択的夫婦別姓の議論の際に、
反対派(非共存派)が持ち出すことが
よくある表現だと思います。

「『うちの嫁が復姓したら嫌だ』という
男性からの合意を得たい」と言うと、
抑圧や差別の加害者に接近し、
被害を受けている被差別者たちの人権を
軽視することがはっきりします。

それで「幅広い合意」と言って加害者への
配慮や接近をぼやかして、あたかも「民主的」で
あるかのように装うのだと思います。


「合意を得るなら、結婚改姓したくないと言う
こなまいきなこむすめからより、
社会的地位のある中高年男性からだ、
そちらのほうが『幅広い』し」というなら、
それはそれで正直で旧態依然で、
はなはだ残念ではあります。

posted by たんぽぽ at 15:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 幅広い合意の「幅広い」にはだれが入る? web拍手
この記事へのコメント
配慮すべき人の意見を無視し、無視すべき人の意見を配慮するのはタチが悪いですね。
Posted by あいうえお at 2025年04月14日 17:07
たちが悪いとわかっているから「幅広い合意」
なんて言いかたをして、だれを配慮するのかを
はっきりと言わないのだと思います。

選択的夫婦別姓問題は長いこと「無視すべき人の
意見を配慮」し続けてきたと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年04月16日 21:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック