2025年06月06日

toujyouka016.jpg 継続審議に持ち込もうとする反対派

選択的夫婦別姓法案の審議が始まっていますが、
自民党の反対派(非共存派)議員たちは、
いかにして審議を先延ばしにし、
「継続審議」に持ち込むかを模索しています。

「自民、夫婦別姓「反対」の党議拘束は見送り調整 党内の意見集約困難」
「夫婦別姓先送り 自民の言い訳見苦しい」

 


自民は「次善の策」として、審議を先延ばしし
「継続審議」とすることに躍起だ。
だが、立憲内には「自民の一部が賛成することはあり得る。
委員会での採決は当然だ」との
強硬論もあり、調整は難航している。
自民ベテランは「どうやって審議を遅らせるか
ばっかり考えている」と吐露した。
自民党のベテラン議員は「自民党は本来、困っている人の
声を聞いて向き合う政党。今回もそうあるべきだ」と訴える。
結論を先送りする理由を探すのではなく、
課題解決に尽力すべきではないか。


自民党内には、野党から提出される
選択的夫婦別姓法案に反対するよう、
党議拘束をかけろという意見もあったのでした。
推進派議員からの反発もあって、
いまのところ党議拘束は見送られそうです。

反対の党議拘束をかけられず自主投票となると、
反対派(非共存派)議員は、国会全体では少数です。
採決になれば賛成多数で、選択的夫婦別姓法案は
可決する可能性が高いです。

まともに選択的夫婦別姓法案の
審議をすれば、反対派(非共存派)議員たちは
あっさりやられることは眼に見えています。
少なくとも反対派(非共存派)議員本人たちは、
そう思っているようです。

強権と数の力にはたのめない、
議論すれば確実に勝ち目はないとなると、
反対派(非共存派)議員たちに残された「戦略」は、
いかにして時間稼ぎをして先おくりにするか
しかないということなのでしょう。


自民党は与党時代、選択的夫婦別姓法案を
法務部会という内部会議で握りつぶして、
国会への提出をはばんできました。

また野党は毎年のように選択的夫婦別姓法案を
提出し続けてきましたが、自民党は28年間
それを無視して、審議に応じなかったのでした。

継続審議に持ち込もうという、
今回の自民党の反対派(非共存派)の「戦略」で、
これらのことがあらためて確認できたと思います。

反対派(非共存派)にとっていちばん
安全確実なのは、選択的夫婦別姓法案を
「議論しない」ということです。
議論したらそのぶんだけ反対派(非共存派)は、
不利になるということです。

posted by たんぽぽ at 22:29 | Comment(3) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
結局、自民党は3法案のどれかに「賛成」の党議拘束を掛けるのではと予想しています。

選択的夫婦別姓は反対だけど、党が割れたり、政権交代してしまうのはもっと反対だと言うのが奴らの主張でしょう。
Posted by shinoshi at 2025年06月07日 06:56
国会で反対を言い出す奴は見事に改姓経験のオッサンしかいません。自分でおかしいと思わないのでしょうか。
Posted by あいうえお at 2025年06月18日 17:57
あいうえおさん
こちらにコメントありがとうございます。

>自分でおかしいと思わないので

思わないと思います。
彼らにとっての選択的夫婦別姓問題の
「当事者」は、「『うちの嫁が生来の苗字に
復姓したら嫌だ』という男性」だからです。

彼らは自分の妻に望まない改姓を押し付けた
経験があるのではないかと思います。
https://x.com/pissenlit_10/status/1932813219590205576
Posted by たんぽぽ at 2025年06月23日 23:36
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