自民党の反対派(非共存派)議員たちが、
選択的夫婦別姓法案を「継続審議」に
持ち込もうとしているお話の続き。
「自民、夫婦別姓「反対」の党議拘束は見送り調整 党内の意見集約困難」
自民、夫婦別姓「反対」の党議拘束は見送り調整 党内の意見集約困難 https://t.co/5FkdvMa9ag
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) June 3, 2025
衆議院本会議で記名採決となれば、
推進派と反対派(非共存派)をあぶりだすことなって、
夏の参院選に悪影響が出る可能性がある、
という見かたが自民党では出ているようです。
委員会可決後、衆院本会議で記名採決となれば、
推進派と慎重派の「あぶり出し」(党幹部)となり、
夏の参院選に悪影響を与えかねないとの見方も党内にはある。
結婚と苗字の問題に直面するかたたちの
生活や尊厳よりも、政局、選挙や自分たちの
保身のほうが大事ということのようです。
「いつものこと」とはいえ、嫌になってしまいます。
採決すると参院選で自分たちに悪影響が出ると
思っているのは、反対派(非共存派)議員
ということは、わかると思います。
選択的夫婦別姓法案を採決させまいとして
継続審議に持ち込もうとしているのは、
反対派(非共存派)議員だからです。
毎日新聞の記事は「慎重派」と表記されています。
これは取材に応じた議員のことばを
そのまま載せたものと思います。
自分たちを「慎重派」と称するのは
反対派(非共存派)だけです。
ようは「選択的夫婦別姓に反対していると
有権者に知られると票を減らす」と、
自民党の反対派(非共存派)議員たちは
思っている、ということなのでしょう。
彼ら反対派(非共存派)たちは、
「国民の多くは選択的夫婦別姓に
反対している」とつねづね豪語しています。
それなら選択的夫婦別姓に反対していると
有権者に知られたほうが、
票が増えるのではないかと思います。
「反対派(非共存派)は多数派」という
ふだんの主張はどうなったのかと思います。
「反対すると票が減ると思って、
採決を先送りにしようとする」ということは、
「国民は選択的夫婦別姓には関心がない」とも
彼ら反対派(非共存派)議員たちは
思っていないことになります。
「関心がない」と本気で思っていたら、
選択的夫婦別姓に反対と知られたところで、
それを理由に有権者が投票先を
変えるとは思わないからです。
彼ら反対派(非共存派)たちは、
「選択的夫婦別姓なんて国民の多くは
反対しているし関心がない」と言っていますが、
本当はどう思っているのか、その「本心」が
今回の「先送り戦略」で出てきたと思います。
付記:
「選択的夫婦別姓に反対すると票が逃げる」と
国会議員が思うということが、
少し前まではなかったことです。
選択的夫婦別姓が、票や議席を左右すると
思わせる重大政策となったのも、
選択的夫婦別姓の実現のために地道な活動を、
長いあいだ続けてきたかたがたの
成果にほかならないと思います。
これは、一部の保守が大騒ぎしました。
これが成立したら大変なことになると。
それで?何も起きてません。
本来はLGBT差別禁止法だったのです。
これだと確かに大変ですよ。
だって何が差別になるか分からないんですから。
それで「理解増進法」という骨抜きのものにしたのです。
その一方で「共同親権」を成立させました。
2年後からなので、まだ発足していませんが、これは大変ですよ。特に海外では「連れ去り」「実子誘拐」と騒がれてますから。
私としては選択的夫婦別姓やらず、そのかわり共同親権もやらないとしたほうが良かったと思いますがね。
私みたいのは珍しくて、選択的夫婦別姓反対派は共同親権導入派なんです、普通。
でももういいではないかと。共同親権という大きなことを成立させて、これの反対派はたいてい選択的夫婦別姓導入派なんですから、バランスとらないとね。
こちらのエントリにコメントありがとうございます。
とくに自民党の反対派(非共存派)は、
選択的夫婦別姓の議論というと、
強権と数の力で相手を威圧してだまらせる、
というのが相場だったと言えます。
なので、「まともな意見」というのが、
彼ら反対派(非共存派)には、
そもそもないのだろうと思います。