2025年08月10日

toujyouka016.jpg ヒエラルキー最下層の夫の家に入る嫁

「あすには」の井田奈穂さんの個人体験が、
『AERA』デジタルで記事になっています。

「夫の姓になった途端「うちの嫁」扱い 事実婚を選択する理由3割が“改姓望まないから”」

結婚改姓して夫の苗字を名乗ると、
夫の両親から「うちの嫁」扱いされた、
夫の家のヒエラルキーの最下層に置かれた、
という悲しい体験が語られています。

 
「元夫の姓になった途端に義両親の対応が変わった。
『うちの嫁』になり、一番低い立場に
置かれたんだと痛感しました」

名字には思い入れがあったが、夫になる男性からも
双方の親からも「本家の長男の嫁になるんだから」
と言われ、選択の余地はなかったという。
婚姻届を出した時には大きな喪失感を味わった。
出産時に「自分ではない名前」で呼ばれることも苦しく、
「鬱々と入院生活を送った」と話す。

元夫の実家の集まりでは女性は立ち働き、
男性たちは座ってお酒を飲んでいた。
親族からのセクハラもあった。
「嫁扱いをされるのは、自分の尊厳を
削られる体験だった」と振り返る。

井田さんが仕事に就こうとすると元夫は嫌がり、
「好きで働くんだから」と保育園の費用は
井田さんが払うようにと言われたという。

38歳で離婚した。「名前変更に付随する
『下に見る扱い』が離婚の遠因だったと思います」


この「うちの嫁扱い」「ヒエラルキーの最下層扱い」ですが、
「結婚改姓して夫の苗字を名乗る」ことが、
ここでも大きな影響を与えていることがわかります。

男性は妻が自分の苗字を名乗ることで、
妻に対して「所有意識」を持つことがあります。
同じような「所有意識」は夫の両親や
親族も持つことがあるということです。

「妻に自分の苗字を名乗らせたいのはなぜか?」


選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
「韓国や中国は女性差別的で
『嫁を家に入れない』から夫婦別姓、
日本は夫婦同姓で『嫁を家に迎え入れる』から
女性を尊重している」と言うことがあります。

夫の家に入れられた「嫁」は見ての通り、
夫の家のヒエラルキーの最下層に置かれます。
いったいどこが「女性を尊重」なのかと思います。
「女性差別そのもの」としか言いようがないです。

反対派(非共存派)が「女性の尊重」だと
思っている「嫁が夫の苗字を名乗る」ことで、
このような差別意識が夫の親や親族にまで生じる
という事実は重要だと思います。


日本で生活する一般的な女性であれば、
ここでお話しているような「夫の家の嫁扱い」が
どういったものかなんて、言わずもがなのことです。

井田奈穂さんの経験したことなんて、
「うちの嫁」とはまさに「こういうもの」であり、
「さもありなん」というものです。
「嫁として夫の家に入る」なんて、
女性であればまずごめんこうむりたいことです。

そこへもってきて「嫁を夫の家に
むかえ入れるから女性を尊重している」という
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
じつにしらじらしいというものです。


それでも「嫁を家に迎え入れる夫婦同姓」と言って
女性を尊重している気分になっている
反対派(非共存派)はあとをたたないです。

彼ら反対派(非共存派)は、眼の前の女性から
まったく理解も共感も得られていないことに、
少しも気がついていないようです。

なので、この「嫁を家に迎え入れる夫婦同姓」問題は、
あまりにも「わかりきったこと」と思いつつも、
はっきりお話しておくことにしました。

posted by たんぽぽ at 21:33 | Comment(9) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
最低ですね。老害の見本のように思えます。
Posted by ガンバ at 2025年08月10日 21:55
そのお話は「個人体験」とあるように一般、全体論ではないですね。
また、現在は結婚して相手方の親と同居というケースは大きく減少しています。

でも何でそんな相手と結婚したのか?といっても無理なんですよね。

結構有名で高評価な企業。その企業のHPを見ても好印象、実際に面接を受けて入社し見習いのうちは優良企業。
ところが見習い時期を過ぎたら「ブラック企業だった」というケースも珍しくないようです。

ただそれは結局、結婚の件に戻れば相手男性やその親の人間性の問題で、夫婦別姓にすることで改善されることではないですよね。
Posted by ネル at 2025年08月10日 23:22
これが彼らの言う家族の絆ですか?
Posted by ガンバ at 2025年08月10日 23:28
うちの嫁は両親から最下層扱いされていません。違う名字だからでしょうか?
Posted by イト at 2025年08月10日 23:59
イトさん

勝手な意見を申し上げますがお許しください。

イトさんの奥様が最下層扱いされていないというのは名字が異なることが要因ではないと思います。

逆に結婚で同姓になったから軽視されるというわけでもなく、別姓だから個人を尊重されるわけでもありません。

前の書き込みで私が言いたかったのはそういうことです。
Posted by ネル at 2025年08月11日 06:58
ガンバさん、
こちらのエントリにコメントありがとうございます。

>最低ですね。老害の見本のよう

残念ながら、このような「絵に描いたような
うちの嫁扱い」は、まだまだ存在するようです。

井田奈穂さんが結婚して間がなかったころは、
夫の親世代も「老害」と言われる
歳ではなかったと思います。


>これが彼らの言う家族の絆ですか?

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の男性は、
自分が家庭の「小専制君主」に
なりたいのだろうと思います。
「家制度」の頂点ということです。

なので、自分の妻が「うちの嫁扱い」
というのは、彼ら反対派(非共存派)の
男性にとっての「家族のキズナ」が
実感できるのではないかと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月13日 22:51
イトさん
こちらのエントリにコメントありがとうございます。

苗字が異なることもあるかもしれないし、
それだけではないことも考えられます。

情報が少ないのでなんとも言えないですが、
イトさんのご両親は、息子の妻を「うちの嫁」扱い
するようなかたたちでは、もともとない、
ということではないかと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月13日 22:53
嫁扱いはしてますが、彼らの言う「うちの嫁」扱いはしてません。
Posted by イト at 2025年08月13日 23:21
イトさん
またまたコメントありがとうございます。

>嫁扱いはしてますが、

「Daughter-in-law」であることを認識している、
という意味での「嫁扱い」ですね。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月21日 20:57
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