意識・困りごと調査」という、結婚と苗字の
問題に関する調査を行なっています。
「博報堂キャリジョ研プラス
「結婚による名字の変更に関する意識・困りごと調査」」
対象は20代から50代までの就業中の既婚女性です。
「就業中」というのは年収200万円以上としています。
学生と専業主婦のかたは対象に入っていないです。
…改姓が面倒でも、嫌でも、解決策として「改姓しない」選択肢は提示すべきですよね。
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) October 8, 2025
どちらか改姓しないといけないなら、それは法による強制ですので。https://t.co/wTGXOg7Ly2 https://t.co/iLzjAnVJxq pic.twitter.com/vTNEDg16Js
自分が結婚改姓したかどうかですが、
93.6%が自分が改姓したと答えています。
ここでもほとんどのケースにおいて
女性が改姓していて、「女性が改姓するのが
あたりまえ」という現実をしめされます。
結婚相手が改姓したかたは4.7%で、事実婚は1.7%です。
厚生労働省の「人口動態統計」は、
事実婚のかたはカウントしていないです。
なので博報堂の調査で、事実婚のかたをのぞいて
女性が改姓した割合を計算すると95.2%です。
人口動態統計によると2023年は、
女性の改姓した割合は94.5%です。
なので、就業中の既婚女性にかぎっても(といっても
この条件ではあまりしぼられないでしょうが)
全体とくらべて女性の改姓率は
あまり変わらないと言えます。
「ほとんど増えない妻の苗字を選ぶ結婚」
この調査では、結婚改姓によってなんらかの
不便、不都合、不利益はあったかと訊いています。
「非常に」と「やや」を合わせて、
54.4%のかたが不便を感じたと答えています。
半数以上の女性が改姓に不便を感じていますから、
やはり改姓の負担は大きいと言わざるをえないです。
博報堂の調査では、仕事が自分の生活にとって
重要性が高いかどうかで、区分した集計もしています。
「かなり」と「それなりに」を
合わせた仕事の重要性が高いかたは、
6割が改姓の不便があったと感じています。
重要性が高くないと答えたかたで、
改姓の不便があったかたは4-5割程度です。
よって仕事を持っていると、苗字が変わることの
不利益や負担が大きくなると言えます。
自分の生活にとって仕事の重要性が
高くないかたでも、4割以上のかたが、
改姓で不便はあったと感じています。
これはじゅうぶん高い割合であると言えます。
つまり暮らしにおける仕事の重要性に
かかわりなく、結婚改姓は不便や不利益を
ともなう、ということになります。
仕事は自分の暮らしにおける重要性が
高くなくても、結婚改姓に不利益は大きい、
重要性が高ければなおさら結婚改姓は
不利益は大きくなる、ということになるでしょう。



思いたくないからでしょう。
差別している人ほど、差別はないと言いたがる
ということです。
選択的夫婦別姓の実現は結婚改姓が
負担だというかたの解決に、もちろんなります。
反対派(非共存派)はそれを認めたくないので、
ひたすら否認することになります。