11月7日エントリでご紹介した、小沢代表の声明ふたつと、
緊急記者会見のビデオが、やっと観られました。
これについては、メディアもさまざまな情報を流して、
憶測もいろいろと飛び交っていますが、予断をなくすためにも、
「原資料」にあたるものを、ていねいに読んで判断するのがよいでしょう。
ビデオは、再生方法がわからなくて、てこずってしまいましたよ。
マックの「クィックタイム」でも、「リアルプレイヤー」でも動かないし、
Windowsの「Winamp」もだめで、どうするのかと思っていたけれど、
なんのことはない、ネットスケープか、サファリなら、
ブラウザからリンクをたどるだけで、再生できたのでした。
(ファイアフォックスはだめなので、ブラウザからは無理なのかと思っていた。)
あとビデオは、上側の「ライブ」は、リンクがなくなっていますね。
下側の「ビデオ」で、ご覧になることができます。
PDFの文書は、ひとつめは「民主党代表としてけじめをつけるにあたり」
というタイトルで、大連立に乗ろうとした理由を述べています。
もうひとつは、「中傷報道に厳重に抗議する」というタイトルで、、
「大連立構想は小沢から持ちかけた」という、
メディアでさかんに流されていた、例の説のことです。
ビデオの緊急会見は、PDFの文書を読み上げて、記者団の質議に応じています。
大連立を組むことを考えた理由は、大きく3つあります。
ひとつめは、安全保障で、国際平和協力と新テロ法に関して、
福田内閣が、ほとんど民主党案を受け入れたことによります。
ビデオの記者団への質議応答では、「これまで一貫して続けて来た
憲法解釈まで変える大転換だ」と小沢代表は述べていますが、
そこまで福田内閣が譲歩するならと、考えたもののようです。
(あるいは、相手が相当に譲歩しているのに、非妥協的に
なりすぎるのもよくないと、思ったのもあるかもしれないです。)
ふたつめは、民主党が公約にしていた「生活第一」の政策を、
政策協議に加わることで、実行できるようになるという判断です。
(「ねじれ国会では法案が通らず、国民のためにならない」
という殺し文句は、為政者の良心を動かすものがあるのでしょう。)
記者団への質議応答では、このあたりについて、
「民主党の政策が実行できるならだ」と、小沢氏は念を押していましたが。
3つめは、民主党に政権担当能力があるのかどうか、
いまだ国民から不信に思われている、というものでした。
それで、連立に参加して政策を実行すれば、
担当能力あることが示せるだろうという判断です。
覚めた見かたをすれば、依然として自民党信仰の抜けない
国民の側にも原因がある、ということになりそうです。
記者団にこのあたりを質問されていたとき、
小沢代表は、「あなたたちもいつも書くでしょ?
民主党に政権担当能力があるか、わからないって」と、
ちょっとむっとした感じで答えていました。
やはりというか、ふだんのマスコミの扱いには、
理不尽なものを感じているんだなと、わたしは思いましたよ。
2007年11月11日
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「大連立の構想」から「安全保障政策の転換」へ(スピンしたい。)
Excerpt: 11月5日の森田 実さんの亀井静香国民新党代表代行の傾聴すべき良識ある政治論に、亀井静香さんが、フジテレビに出演された際の発言の要約があったのですが、一部誤解があるのではないかと思いました。誤解の部..
Weblog: とくらBlog
Tracked: 2007-11-12 23:47
大連立構想についての、単独インタビューがあります。
内容は、「けじめ」文書にあるのを、いくらかくわしくした感じです。
「「政治判断、今でも正しいと」 小沢代表インタビュー」
http://www.asahi.com/politics/update/1116/TKY200711150399.html