大連立構想にこぞって反対した、民主党の判断は、
正しかったことは、言うまでもないと思います。
「非自民による政権を作るための、いままでの努力はなんだったの?」
ということになって、かえって信頼をなくすことになるでしょう。
大連立を組んで、民主党の公約が実行されたとしても、
世間的には、やはり自民に頼って政権をになっている、
という印象になりそうで、かえって非自民政権の道は遠のきそうです。
「けじめ」の1.と2.のメリットを得ても、失なうもののほうが大きいと思います。
(「法案が通らないから、ねじれ国会はイカン」というなら、
福田政権は衆議院を解散して、総選挙するところでしょう。)
それより、わたしがとても思ったのは、かかる危機に対する、
民主党の対処が、格段によかったことでしょう。
らつ腕のトップが心を乱しても、たちまちもとに戻してしまうのですから。
「偽メール」や「都知事選候補者選定」のときとくらべると、
ものすごくガードが堅くなっていると思いましたよ。
だいたいトップが、こんなとんでもない気紛れをおこしたら、
本当ならもっと大騒ぎになっているはずです。
実際ひとむかし前なら、民主党内は、意見が割れてけんけんがくがく、
しかも、大連立の是非と、小沢氏の代表留任と、
ふたつ争点がありますから、大混乱をきたしていそうです。
マスコミは「だから民主党はだめなんだ」とばかりに、
この「お家騒動」を、こぞって書き立てるでしょう。
それにともなって、民主党の支持率はひたすら下がり、
危機的状態になっているかもしれないです。
それこそ取りかえしがつかない事態におちいっているでしょう。
実際には、小沢氏が、代表をやめると言ったのは4日でしたが、
2日後の6日には辞任を撤回して、ほぼ事態に収拾がついていました。
福田政権は、手を出すいとまがなかったのか、なにもしなかったですし、
マスコミも、まだあおりたそうな記事が、ちらほら眼につきますが、
こちらも付け入る隙があまりなかった感じです。
しかも、読売新聞がやたら早く報じていた、
「大連立は小沢から持ちかけ」は、虚報らしいとわかり、
読売新聞の渡辺恒夫主筆が、大連立の「仕掛人」と疑われています。
(ほかに、中曽根康弘氏と、森喜朗氏も疑われている。)
民主党が、小沢氏を慰留したも、妥当だったと思います。
小沢氏が辞任すると、それこそ「安倍晋三みたいだ」となって、
かえって、民主党は、信頼をなくすかもしれないです。
それよりは、すばやくもとにもどして、
あとに影響が残らないようにするほうが得策と思われます。
菅氏や鳩山氏では、代表は不向きということはないでしょうが、
衆院の200近い議席をつめるには、選挙戦術や、
これからの議会運営で、かなりの手練手管が必要でしょう。
そうなると、最高の力量を持った人物を、代表に据える必要になるし、
これまでの実績からしても、小沢氏がいちばん妥当だろうと、
わたしは思います。
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