こんなページを見つけました。
田中宇(たなかさかい)氏という、国際政治評論家を信用しているかたです。
11月26日エントリでお話した、「目くそ鼻くそ」で紹介されていた、
「本多批判派」のひとりで、『週刊金曜日に疑問』を書いたかたです。
http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/yosorai.html#amerika
あとの「雑感(03/3/20)」の本文中にも、
田中宇氏のサイトへのリンクがあり、結構真に受けている感じです。
ご他聞にもれず、反米感情の強いかたのようなので、
そんなこともあるかも? とは思いましたが。
http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/yosorai.html#d030320
田中宇氏も、例によって(?)、9.11同時テロの
「自作自演説」を主張しているかたです。(参考)
ブッシュは、テロを知っていたけれど、わざと見のがしたとか、
ビン・ラディンと、ひそかに取り引きをしていたとか、
そんなようなことを言っています。
アルカイーダが飛行機を乗っ取って、ビルに飛び込ませたことは
事実としていて、爆弾で破壊したとは言っていないみたいです。
それで、きくちゆみや、ベンジャミン・フルフォードや、
リチャード・コシミズよりは、もっともらしく聞こえるのか、
信奉する人も多くなっている感じです。
このような「自作自演説」が、根拠のとぼしいことだとわかる、
簡単な理由として、かかるコストに比べて得るものが少なすぎて、
見合わないという、「対費用効果」があります。
戦争をしかける口実を作りたいというのでしたら、
(これが、自作自演の「理由」として、多く持ち出されるようですが)
飛行機で飛び込むのは、どこか1か所でじゅうぶんなはずです。
わざわざ莫大な犠牲を払って、5か所も6か所も
飛行機で飛び込ませる必要などないでしょう。
そもそも、飛行機でビルに飛び込むこと自体、荒唐無稽です。
「口実」なのですから、もっと被害の小さい、ささいな事故を起こして、
深刻なテロが起きたかのように、騒いだほうがずっと得策です。
2007年12月20日
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9.11陰謀説?(4)或るビルオーナーの冤罪の訴え
Excerpt: 皆さん,或るビルオーナーが冤罪を訴えています.その罪とは,100回も死刑になるような大重罪なんです.それがもし冤罪ならば由々しきこと,特に人権問題には人一倍敏感な平和主義者であれば冤罪は決して許して..
Weblog: アルバイシンの丘
Tracked: 2007-12-22 09:18
肝炎訴訟の和解交渉決裂に思うこと
Excerpt: 薬害肝炎訴訟の和解協議の決裂は、ニュースを見ていた私たちの方も切なかったですね。 それにしても「『この案でなければ受け入れられない』と言うのは、司法の立場をどういうふうにお考えなのか。ただ、簡単に駄目..
Weblog: とむ丸の夢
Tracked: 2007-12-22 11:11
国際情勢のことは、もともと畑違いなのかな...?
(手を広げるのは、やっぱり読者受けがいいから...?)
年末年始に差し掛かって多忙も極まれるので、最近エントリーもコメントもできません。ひええ。
陰謀論の最大の弱点は、リスクを計れないことでしょうね。
これだけの陰謀を計画して実行して、果たしてどれだけの人間の口を封じなければならないのか。んで、仮にそれがバレた場合、どれだけの悪評を被ることになるのか。
ちょっとでも考えれば、その荒唐無稽さが判りそうなものです。割に合わないことこの上ない。
ホントにこの問題はリトマス紙のようですね.こんなところで馬脚が現れる.もっといろいろ情報を調べてくださいネ.
いやいや、年末年始はどこもそうですよ。
あっちこっちのウェブログを見ていても、更新頻度が下がりがちです。
割に合わないと言えば、イラクじゃなく、アフガニスタンを
攻撃するよう「陰謀をくわだてた」のも、不可解ですね。
(はじめから、イラクを攻撃する口実を作れば、
大多数の賛成を取り付けて、開戦できたところなのに。
わざわざアフガニスタンにしちゃうから、イラクのときは、
国内外の世論の大反対を、押し切るはめになってしまった。)
あと、エントリでご紹介した、「アメリカ問題」のかた、
きくちゆみの本も(著書じゃなくて、訳書だけど)、信用していますね。
http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/yosorai.html#amerika
べるのさま、レス、どうもありがとうございます。
なんなく、どういう関係なのか、わかってきたかもしれないです。
田中宇氏が、ほかになにをしているのか、わからないし
(さしたる興味もないけど)、「手を広げている」の判断は、
これ以上、わたしにはできないです、はい。
アルバイシンの丘さま、コメント、ありがとうです。
田中宇氏は、わたしも最近知ったのでして...
あやしい国際情勢解説をしている以外、なにも知らなかったりします。
いかにもうさんくさいリチャード・コシミズなどより、
ずっと説得力があるように見えますし、その点では要注意かもしれないです。
「アポロは月に行っていない」で一躍有名になった副島隆彦も、やっぱり「9.11陰謀派」のようですね。
太田龍も副島隆彦も、多少トンデモ度の違いはあってもパーソナリティは似たようなものです。
こういった教祖様にいかれる人たちも、お互いよく似ています。これはもう「心理学」の研究対象とでもいうべきでしょう。
>リスクを計れない
まったくそのとおりです。
たかが「盗聴」程度でニクソンは辞任に追い込まれたわけですから。
>副島隆彦
「アポロ計画陰謀論者」は、たいてい「9.11テロ陰謀論者」ですね。
逆はかならずしも成り立たないようで、式で書くとこうだけど。
「9.11テロ陰謀論者」⊃「アポロ計画陰謀論者」
そうでないサンプル(「アポロ計画陰謀論者」だけど、
「9.11テロ陰謀論者」でないかた)は、いらっしゃるのかな...?
これも調べてみてはどうでしょう?(笑)>galleryさま
>「心理学」の研究対象
そういえば、『ハインズ博士、超科学をきる』という、
そのスジでは有名な、疑似科学批判の本があるんだけど、
これを書かれたハインズ氏は、心理学の先生で、
本も心理学の講議用に書いたものですね。
前のコメント、「⊃」って、左が右をふくむという意味の、
集合の記号を書こうとして、失敗してますね。
某有名ブログの最近の記事はずいぶんましになったと思うのですが、陰謀論を批判しながら自らも陰謀論にはまり込んでしまいがちなところは相変わらずです。
理性的な判断もできるかたなんでしょうけど、
その一方で、思い込み強いところもあるからねえ...
(本多勝一氏や、天木直人氏と、このあたり近いのかもしれないです。)
田中宇氏は、サイトを見ればわかるけれど、
コシミズとちがって、まともな評論のように見えますからね...
だまされちゃう人が多くても、ある程度は無理もないのかもしれないです。
じつは、田中宇氏は、↑上でお話したエンロン事件のことも、
反米イデオロギー的な脚色をして書いていますね。
反米的で、反新自由主義的なかたは、これを読んだら、
「そうか、やっぱり規制緩和はケシカランのか」なんて、
思ってしまうんじゃないかな...?
(もしかして、こういうのが、テッサロニケ受けするのかな...?)
http://tanakanews.com/c0211enron.htm
http://tanakanews.com/c0204enron.htm