「読売オンライン」の「大手小町」というコーナーに、
「発言小町」という、掲示板があります。
ここで、選択別姓の議論が勃発して、炎上する事態が発生していました。
(わたしが、「水からの伝言」の議論に、
かかわっているあいだに、こんなことがあったのね。)
「苗字が変わるのがいや」
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/1214/160422.htm?o=0&p=1
はじめの投稿者は、結婚しても苗字を変えたくないという女性です。
最初からしばらくのあいだは、自分も改姓は嫌だったとか、
それほど嫌でもなかったとか、そのお気持ちわかるとか、
自分のときはどうした、といったレスが続いていました。
ところが、選択別姓の反対論者が、どこからともなく現われまして、
世論調査で賛成が減ったとか、日本の伝統が破壊されるとか、
言い出してくれたので、ディベート化することになります。
[2007年12月24日 20:10]
あとは、子どもの苗字が決まらないとか言い出したり、
スウェーデンは、選択別姓のせいで離婚大国だとかいう、
おなじみの「スウェーデン・バッシング」が出て来たり、
選択的重婚も認めろのような、「風が吹けば桶屋がもうかる」式の
議論を持ち出したりと、「お約束」の展開となっています。
ちなみに、スウェーデンのお話が出てきたところで、
反対論者への反論として、わたしの拙ページ、
「スウェーデン・バッシング」が、リンクされていました。
ご紹介してくださったかた、ありがとうございます。[2008年1月9日 12:16]
はじめに投稿したかたは、お相手の男性に、
苗字を変えてもらう方向で、お話をすすめることになったようです。
このトピ主のかたは、反対論者との議論には、
加わらなかったのですが、彼女をよそに議論が紛糾したようです。
そのせいなのでしょうか、現在は投稿欄が閉鎖されています。
選択別姓について、反対派と議論したときの典型ですので、
興味のあるかた(いるのかな?)は、ご覧になるといいでしょう。
(最初のトピ主のかたは、まことにご愁傷さまですが...)
2008年02月01日
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人権を尊重する気がないのなら
Excerpt: 第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家..
Weblog: そいつは帽子だ!
Tracked: 2008-02-09 22:15
「明治以降」の歴史しか「伝統」に入ってない。
それでいて「建国記念の日」には「神武以来の…」というようなことを言う。
ただ、うちの親みたいに、「長男が苗字を変えて平気」だった世代に比べて、「いまどき」の人たちのほうが「男は苗字を変えないもんだ」という前提意識が強いみたいですね。
(知事選挙で政策も比べずにH下にいれるようなのとリンクするかどうかまでは検証してませんが)
それと、前々から気になっていたんですが、北条政子さんって歴史修正主義的「日本の伝統」からはすでに抹殺が完了してるんでしょうね。あんな有名どころなのに……。
話変わって、「スウェーデン・バッシング」の分析・批判記事。バッシングしてる人たちの犯罪統計の扱い方、既視感があります……(ため息)。
コメント、ありがとうございます。
そうなんですよねー。
「日本の伝統」と称しているけど、じつは明治以降なんですよね...
(「発言小町」で伝統だと言ったかた、いつの伝統だ?とか、
訊かれていたけれど、具体的なことには答えなかったですね。)
貴兄の親世代がどうだったのかは、わからないけど、
(というか、貴兄の世代がいつなのかが、わからないけど)、
「男は苗字を変えないもんだ」というかたも、
男性の改姓にアレルギーのないかたも、いつの時代(敗戦後)も、
一定の数だけいたんじゃないかと思いますよ。
コメント、ありがとうございます。
(おお、外国のかたと結婚なさっていたんですね。)
日本でも国際結婚だと、特別に手続きしないかぎり別姓のままなんだけど、
反対論者たちは、これはなんにも言わないんですよね...
彼らのあたまの中にある「正しい家族」幻想には、
日本人どうしの結婚しか、存在しないのかもしれないけど。
でも国際結婚は、すでに10%に達していると聞いていますが。
それから、ラテンアメリカの国は、別姓が中心ですね。
(かつての宗主国だったスペインの影響だけど。)
ブラジルは、ポルトガル領だからどうかな?と、
思っていたけど、やっぱりそうなのね...
(一時期スペイン領だったこともありますが。)
>北条政子さん
北条政子も、推進派からはよく引き合いに出されるけど、
反対論者はぜんぜん話題にしないですね。
>バッシングしてる人たちの犯罪統計の扱い方、既視感があります……
林道義というバックラッシュが、中心になって広めたんだけど、
かなり広範に浸透しているみたいです。(悲)
東京でたしか10%を超えた、という話をもう何年か前に聞きました。当時は全国で5%くらいだったのが、今は6%台に突入してるみたいです。これから、ますます増えてくるんじゃないかなあ。
ブラジルやスペイン語圏もそうらしいんですが、親子で姓が違うことも珍しくみたいですね。子どもには両親の姓両方がついてたりして。でも、家族の絆、日本人家族なんかよりはるかに強固な印象を受けます。不思議ですねえ(笑)。
>北条政子も、推進派からはよく引き合いに出されるけど、
>反対論者はぜんぜん話題にしないですね。
うまく使えそうな部分があっても結局は墓穴を掘りかねないから、あえて避けてるんでしょうね。都合の悪いところは見ないって、トンデモさんたちとも共通する傾向ですね。
>子どもには両親の姓両方がついてたりして。
たしか、父親と母親の苗字をひとつずつ取って、
連名にするのが、一般的だったんじゃなかったかな...?
だから、親子で苗字が違って、あたりまえだったりするのね...
>家族の絆、日本人家族なんかよりはるかに強固な印象を受けます。
これも、よく言われることだったりしますよ。
ラテン系の国はどこもそうらしいけど、
日本よりずっと「家族のきずな」は、堅いんですよね...
>都合の悪いところは見ないって、
見ないと言えば、江戸時代に庶民に苗字がなかったことも、
ほとんどまったく言わないですよ。
もっとも、反対論者の「日本のデントウ」は、
明治以降らしいので、出てこないのもあるんでしょうけど...