1月28日エントリでお話した、平川和子氏ですが、
新潟県の長岡でも、DV防止のための講演会を進めていました。
つくばみらい市の講演を中止に追いやった団体は、
こちらにも、抗議を殺到させていたのでした。
「長岡市、GJ!!!!!ヾ(*´∀`*)ノ 」
主催の長岡市教育員会は、1月27日に予定通り講演を開いたのですが、
とくになにごともなく過ぎ去ったとのことでした。
つくばみらい市の講演を中止にさせた団体は、
こちらによると、かなりやばそうなのですが、
開かれた講演を力ずくで妨害するほどではなかったようです。
講演会について報じた、新潟日報の記事はつぎのようです。
ごく短いので、全文書き写すことにします。
「抗議相次いだ講演、混乱なく」
========
ドメスティックバイオレンス(DV)防止法を
批判する団体から抗議のあった、DV被害者支援団体
「東京フェミニストセラピーセンター」の平川和子所長の講演会
(長岡市教育員会主催)が27日、同市で行われたが、混乱はなかった。
講演会は市民ら約120人が参加。平川さんが、
DV被害に遭った子どもの支援の在り方を、実践から語った。
講演を聴いた見附市の女性会社員(31)は
「暴力の連鎖を止めようという思いが伝わった。
混乱を心配したが、何事もなくよかった」と話した。
平川さんの講演は、20日に茨城県つくばみらい市が予定していたが、
抗議が殺到し中止した。
========
こうした場合、いちばん怖いのは、圧力に屈した事例が続くと、
「この方法はうまくいくのだ」と自信を持ってしまい、
つぎつぎと圧力をかけてまわるようになることだと思います。
そうした動きに抗した、新潟県長岡市には喝采をしたいと思います。
さきの茨城県つくばみらい市ですが、
講演中止に対する抗議の署名が集まっています。
これを機にいまからでも、講演を開催していただきたいと思います。
(上野千鶴子氏が、署名の手わたしをしている写真が出ていますよ。)
「DV講演中止に抗議署名 茨城、ジェンダー研究家ら」
「速報!2600名分の【抗議署名】提出/つくばみらい市DV防止講演中止事件 」
2008年02月02日
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だったらDV法反対派の言論の自由も認めるべきではないでしょうか?
どうやら反対派のほうは、
【「DV防止法は女性の言い分が一方的にまかり通り、男性を加害者に仕立て上げ家族を崩壊させる欠陥法」と主張。「講演会で反対の立場を述べる時間も設けるよう市に要請しただけで中止を求めたわけではない」としている。】(WEB東京新聞)
という記事を読む限り中止を求めたのではなく、言論活動をしていただけのようです。
問題はむしろ役所のほうにあるのであって、わたしはDV法賛成派も反対派も同列に扱うべきであって、
どちらかを悪、善にふわけるような態度は、まさしく言論の自由への障害だと思いますよ。
公開されたブログなんですから?w
先日は失礼しました。あらためてお詫びいたします。
>そうした動きに抗した、新潟県長岡市には喝采をしたいと思います。
同感です。
>さきの茨城県つくばみらい市ですが、
>講演中止に対する抗議の署名が集まっています。
これも至極当然の成り行きだと思います。
まずいのは講演を中止したつくばみらい市の対応で、自由な言論を妨げられたのは平川さんの講演会なんですよね。いや、エントリをどう読んでもそういうふうにしか解釈できないのですが、すいません、先日のお詫びついでになんとなくこんなことを言ってみたくなっただけです。
重ね重ね失礼しました。
そう思うなら、反対派も講演を開けばよいと思いますよ。
gonさま、いらっしゃいませ。
わたしのブログにコメント、ありがとうございます。
ああ、いえいえ。
もう一度謝ってくださって、まことにありがとうございます。
気を遣わせちゃっているみたいで、こちらこそ恐縮です。
(gonさまは、すでに誤解に気がついて考え直したと、
わたしのほうでは認識しておりますので、ご安心くださいね。)
>まずいのは講演を中止したつくばみらい市の対応で、
>自由な言論を妨げられたのは平川さんの講演会なんですよね。
おっしゃるとおりですね。
予定していた講演を中止にされた、平川氏が、被害にあわれたかたで、
中止にしたつくばみらい市と、圧力をかけた団体がイカンのですね。
上でコメントしているかたは、こちらのエントリのコメント欄でも
活躍してますので、ご覧になれば、どういうかたかわかるのではと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/81130572.html#comment
私は、ある種の集会にいくと公安らしき人がいたりして、フロアからの発言でもここまでに抑えておこうかというような自粛をしています。
>そう思うなら、反対派も講演を開けばよいと思いますよ。
わたしは「反対派」ではないので、その返信は無意味ですよ。たんぽぽさん。
わたしは反対派も講演会をしろとか、するなとか言っているのではなく、
たんぽぽさんが「言論の自由」を守りたいと本気で考えているのなら
「反対意見」の言論も守られるようにしなければならないですよといっているのです。
現にあなたのいう「反対派」は「圧力なんかかけてない。
講演会で反対の立場を述べる時間も設けるよう市に要請しただけ」
と言っているじゃないですか。
それがほんとうかどうかちゃんと調査もしないで
妨害されたと断定すること、
それが言論の自由を自ら崩壊させることにつながりかねませんよと
申し上げているのです。
賛成派だけの声で会場を埋めても意味ないでしょう。
それこそファシズムであって、反対派の意見も聞いて、
聴衆にさまざまな意見、見方があることを知らしめるのも
言論の自由を守ることではないでしょうか。
自分たちが正義だから
正義は悪から一方的に妨害されるのだと思い込んだ瞬間、
批判している相手と同じになるのですよ、と言っているのです。
講演会を中止せざるを得なくなった側が
こういうことでは困ります
ちゃんと話をさせてください
ということだと思うんだけど、自由に話をさせてくれと
講演の主旨に「反対」の意見も言わせてくれ
というのはいっこうにかまわないけど
プログラムを組むのは主催者の側だよね
それで講演会ってのは、その主催者は
要求があれば
そういう意見のやりとりをする
時間を設定する「義務」があるということなのかな
「自由な言論」てのはそういう面倒なことなの
わたしはそうは思わない
そうなるとテレビとか新聞とかの公共放送で一方的に流される言説はすべていけないということになるけどそれでいいの
わたしはメディアから一方的に大量に流される言論が少数意見を見えなくしているという側面は否定しないけどね
(ほんとうはそんな無粋なものが必要でない家族が理想的なのだが)かといって、だからDV法反対派が暴力的に講演を中止したという賛成派の訴えや報道が必ずしも正しいとは思えない。
事実、報道は重大な事実誤認をしている。
反対団体の抗議もあっただろうけど市民からかなりの批判が事前に電話やメールで寄せられていたようだし、DVに反対する会の代表は手紙で市長に意見を書いて送っただけで現地には一度も行っていないようだ。
さまざまなDV法制定反対派団体があるのにそれを十把一絡(じゅっぱひとからげ)に「妨害をした」と報道するからおかしくなる。
どっちもどっちという感があるから、マスコミも食いつかないのだろう。
とくに東大教授の上野なにがしという人はちとエキセントリックすぎる。
コメント、ありがとうございます。
わたしも、聞いたことありますよ。
公安の人たちが、会場建物の内外に何人もいて、
駐車場に止めてある車のナンバーを控えたりとか、
どんなかたが参加しているのか、身元を調べておくそうです。
通常は、共産党の集会がやられるんだけど、
それ以外でも、目をつけられているの、あるのかな...?
イカフライさま
>わたしは「反対派」ではないので、その返信は無意味ですよ。
それならあなたが、反対派の言論の自由を主張するのも、無意味ですね。
gonさま
コメント、ありがとうございます。
どういう内容の講演会をやるのかは、主催者の自由だし、
会場を貸す行政は、それを最大限尊重するのが、その役目だと思います。
主催者が自由に決めてよい内容なのに、外部の人間が、
そうではなくてこうしろ、などと圧力をかけるから、
「侵害」にあたることになるのですね。
はぁ〜? いまさら何をおっしゃっているのですか?
言論の自由を守りたいのでしょう? だったら反対派も賛成派も関係ないじゃないですか。
ああ、そうか。
「賛成派だけの言論の自由」を守れちゅうことだったのですか?
そういうのは言論の自由とはいいませんよ。そういう唯我独尊こそが言論の自由の敵なんです。
もちろん、相手の言い分を認めろとか、批判をやめろといっているのではありません。
敵対する相手の言論の自由も認めることで初めて自分たちの言論の自由も保障されるといっているのです。
あなたがたがいつも失敗するのは自分たち正義の運動には言論の自由は認められるべきだが、正義の使者に反するものはすべて悪であり、そのようなものに言論の自由を与えるべきでないと受け取れかねない思想の偏狭性が出てくるからです。
どうも頭の柔軟性のない方々ですねえ。
あなたは、反対派じゃないから無意味と、言いましたよ。
賛成派とか反対派とかあると言っているのは、あなたでしょう?
>わたしは「反対派」ではないので、その返信は無意味ですよ。
どうもイカフライピョンの考えがよくわかんないんだけど、言論の自由ってのは、公権力との関係で計られる概念なのら。
言論の自由だ!っていって、賛成派が反対派の集会に殴りこむのを是とするっての、言論の自由とはコレッポッチも関係ないと思うんだピョン。まあ「空気読めない」って思われるだけなんじゃない?
同じハンドルのよしみとしてイカフライ様。
えっと、反対派の意見は読まれましたでしょうか?反対した人達は「偏向した講演会を中止せよ、もしくは反対派の意見を言わせろ」という内容の抗議文をつくばみらい市に送っています。そういう面ではあなた様もちゃんと調査をしていないのではないでしょうか?反対派のサイトや意見はどの程度読まれたのでしょうか?
中止については、主催者側(つくばみらい市)の都合もあるでしょう。個人的には講演後に討論会を行なって、聴衆がどっちの側を支持すると判断するのかは興味深いと思いますが、実際に主催者側としては、混乱を避ける、もっと具体的に言えばホールの使用時間等の問題もあるんじゃないか?とは思いますが。
結果的に言論の自由を守らなかったのは講演中止を決めたつくばみらい市ですが、そういうことを言いたいのでしょうか?
それでは、おさまりかけたところに失礼いたしました。一応、私は「今宵バーボンハウスで」というブログ主のイカフライと申します。普段はオタクっぽい趣味を書く事が多いのですが、今回DV防止法について書きましたので、一応、別のイカフライもおりますよ、と。もし今後、同じようなテーマでの発言がありましたら、混乱を避けられますようお願いいたします。
そうですか、同じとはまた奇遇です。
わたしはこのハンドル、天木直人さんがブログを始める前に掲示板をやってらして、そこに投稿するために登録したのがきっかけです。
だから三年以上前になるのかな?
ただ、わたしはついこの間、調べもせずに軽い気持ちでそのハンドルを持ち出してのですが、
継続的にブログをやってらっしゃる「イカフライ」さんが居るとわかった以上、それほど熱心でもないわたしがハンドルを変えようかと思います。
今後は「アジフライ」でいきますので、どうかよろしく。
たんぽぽのなみださん
失礼いたしました。
そのかた、あっちこっちで論難つけているみたいなの。
http://d.hatena.ne.jp/PledgeCrew/20080202
いまは、apjさまの『事象の地平線』で、ご活躍のようだけど。
gooのイカフライさま、ようこそお越しくださりました。
わたしのウェブログに、コメントくださって、
まことにありがとうございます。
DV防止法反対派に対して、ていねいに反論なさっていたので、
トラックバックを送らせていただいたしだいです。
最初のイカフライさまだけど、反対派の主張の中身については、
たぶん、ほとんど知らないのではないかと思います。
それ以前に、DVについての基礎的な認識も、あやしいのではと思います。
>おさまりかけたところに失礼いたしました
ああ、いえいえ、そんなことないです。
コメントしてくださって、とてもうれしいくらいです。
わたしのサイトは、見ての通り、民法改正を中心に、
ジェンダー関係のことを扱っていますが、もし興味がありましたら、
ほかのエントリやコンテンツも、ご覧いただけたらと思います。
>そのかた、あっちこっちで論難つけているみたいなの。
「論難」という言い方はおかしくないですか?
自分の気に入らない人の意見は「論難」?
apjさんからはとくに苦情は出ていないし、むしろおだやかに意見を交換しあっています。
人をある種の色に付けるような言い方は一人前の大人のすることではありません。
少しは恥ずかしく思わないのですか?
できれば「たんぽぽ」をあなたのように他人の中傷にあけくれる人には使ってもらいたくないですね。w
「たんぽぽ」がかわいそうです。
「論難する」は客観的な記述だと思いますが、「難癖をつける」という表現には、ネガティブな感情が込められることが多いです。
ここでは、前者なのだろうと推測します。
論難とか難くせだとか思っても、おだやかに相手するかたも
いっぱいいると思いますよ。