2008年02月10日

toujyouka016.jpg 降圧剤の服用をやめた

びっくりするものを見つけました。
高血圧治療のための、降圧剤を飲むのをやめてしまったのですが、
やめた理由に、思わず目が点になりましたよ。
「がんの原因になる」のだそうです。

http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-355.html
「高血圧は薬で下げるな!」と言う本を読んで
降圧剤を飲むことはきっぱり止めました。
降圧剤はガンの原因になるということだったからです。

『高血圧は薬で下げるな!』の著者は、浜六郎氏ですが、
薬害を過剰なまでに強調する、結構とんでもないお医者のようですよ。(参照)
「高血圧治療ガイドライン」が、2004年に改訂されて
高血圧の基準がきびしくなりましたが、これで降圧剤を投与される
患者さんが増えるというので、反対したいようです。

 
最初のブログは、『ヘンリー・オーツの独り言』というタイトル、
リチャード・コシミズ(!)の独立党のかたで、
さきの本は、党員仲間に勧められたのだそうです。

独立党の党員であるY氏から送っていただいた
「高血圧は薬で下げるな!」と言う本を読んで
降圧剤を飲むことはきっぱり止めました。
降圧剤はガンの原因になるということだったからです。
ひどいユダヤ戦略です。


例によって「ユダヤ戦略」ですが、浜六郎氏はそこまでは
言うはずもないでしょうから、本を勧めたお仲間が言ったのでしょう。
どういう「戦略」なのか、これだけではわからないですが、
がん患者を増やして、製薬でもうけようというのでしょうか?

よくご存知と思いますが、禁煙や節酒、ダイエットや、
塩分を控えるといった、生活習慣の改善だけでは、
じゅうぶん血圧がさがらないとき、降圧剤は服用するものです。
したがって、それなりに重症のかたのはずで、
お薬をやめたら、どうなるかは想像にがたくないです。

それも「自己責任」と言ってしまえば、それまでですが、
「ユダヤの陰謀」なんて真に受けて、健康的に危険なことをするかたを、
ネットとはいえ実際に見てしまい、びっくりしています。
(直接関係ないけれど、コシミズは、無農薬で無添加のたばこを、
「健康のため」と言って(笑)、愛飲しているらしいです。)

posted by たんぽぽ at 22:21 | Comment(14) | TrackBack(3) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
降圧剤を服用してる人が急に止めたら非常に危険ですよ。私の仕事仲間も、降圧剤をしばらくサボっている時に脳溢血で倒れてしまいました。幸い一命は取りとめて、今リハビリしていますが。

浜六郎医師は、学会でも問題児らしいですね。タミフルの服用を強烈に批判していますが、これも、間違った先入観を植え付けているようで心配です。
それにしても、無農薬煙草を健康のために吸っているというのには呆れてしまいました。
Posted by ラビニア at 2008年02月11日 00:17
救急医療をやっていたときは、高血圧を放置していた患者さんが脳梗塞やら心筋梗塞やらを発症してかつぎ込まれていました。薬を飲んでいてもリスクを下げるだけで、こうした病気に絶対にならないわけでないのですが、通院歴がありますと途中の経過が分かるわけです。

未受診妊婦の受け入れ不能が話題になっていますが、一般の救急の受け入れキャパシティも余裕はありません。自己責任に薬を飲まないのは結構ですが、他のきちんと自己管理をされている患者さんに迷惑にならないようにしてもらいたいものですね。
Posted by NATROM at 2008年02月11日 09:42
ラビニアさま、いらっしゃいませ。
コメント、まことにありがとうございます。

リンクした「降圧剤やめた」のエントリは、1月28日だけど、
このかた、2月に入って少ししてから、また入院したそうです。
http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-361.html
|深夜の2時頃に激痛が始まり、七転八倒の苦しみが続きました。
|前回の入院時よりも痛みが激しく、
|朝の8時を過ぎた時点でご近所の独立党Iさんに連絡が取れ、
|すかさず、入院することを強く奨められました。

やはり、降圧剤をやめたのが、原因だったのかな...?
ご本人は、べつの病気のせいで入院したと、書いているけど、
ああいう人だからというので、高血圧のことは、
病院が言わなかったなんてことも、あるかもしれないですし。


>無農薬煙草

たばこメーカーとしては、「たばこ本来の味を楽しんでもらうため」
というつもりで、無農薬、無添加で作ったらしいです。
ところが、なにを勘違いしたのか、
「健康的」と思って吸うかたが、いらっしゃるわけね...
Posted by たんぽぽ at 2008年02月11日 11:20
NATROMさま、いらっしゃいませ。
コメント、まことにありがとうございます。

上のコメントにも書いたけれど、このかたまた入院していたみたいです。
かつぎこまれる事態になる前に、自分で行ったそうだけど。

このかた、見ていると、入院と退院をしょっちゅう
繰り返しているみたいだし、退院しているあいだも、
通院はしているようなので、病院では把握してはいるのだと思いますが。

>一般の救急の受け入れキャパシティも余裕はありません。

救急車が来ないのでタクシー使ったとか、
診察まで2時間待たされたとか、ぶつくさ言ってますよ...
http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-361.html
========
前日の積雪のためか、転倒事故を起こした人、
風邪にかかった人たちで病院内は溢れかえっていました。
救急車を呼んでも来ないと言うことでタクシーで行きました。
単なる外来でないことは見れば解るはずなのに、
診察まで緊急処置用のベッドで待たされること2時間余り、
何人もが同じ質問をしたりで、
病院における外来と病棟とのレベルの差を感じました。
========
Posted by たんぽぽ at 2008年02月11日 11:22
彼のブログを読み込んでみました。なるほど、入院が必要そうな病態ですね。残念ながら適切な加療はされてはなさそうですが。
Posted by NATROM at 2008年02月12日 19:09
NATROMさま

読んでくださって、ありがとうございます。
(なんて、わたしがお礼を言うのも、みょうだけど。)

そのブログのかた、病院でも「ユダヤの陰謀」なんて、
言っているのか知らないけれど、現代の医療や、医療機関に、
不信感もあって、文句もかなり言っているようですよね...
病院のかたたちも、「こまった患者さんだ」くらいに、
思っているのかもしれないです。

それにしても降圧剤をやめたのを、コメント欄でいさめるかたが、
ぜんぜんいないというのも、こわいかも...
Posted by たんぽぽ at 2008年02月12日 22:33
処方している薬をやみくもにやめると、却って飲んでいなかった時よりリバウンドが来ると言うのは知っている方も多いはずです。

>それにしても降圧剤をやめたのを、コメント欄でいさめるかたが、
>ぜんぜんいないというのも、こわいかも...

言っても無駄と言うことで黙ってると言う方もいるのじゃないですか。

たんぽぽさんだってコメントを書かなかったのでしょ。
Posted by SOBA at 2008年02月16日 12:02
SOBAさま

あなたは、わたしをアクセス禁止にして、排除したのに、
どうして、わたしのところに、コメントやTBをなさるのかな...?
Posted by たんぽぽ at 2008年02月16日 13:41
その節の失礼を謝罪します。

お散歩先リストに加えて時々拝見させていただいています。

IP制限等はしていませんので、もしよろしければたんぽぽさんも雑談日記にコメント、TBしてください。
Posted by SOBA at 2008年02月16日 15:17
わかりました。

わたしのブログは、とくにあなたを、拒絶はしないつもりです。
あなたのほうをどうするか(わたしから、TBを送ったりするか)は、
しばらく考えさせていただきます。
Posted by たんぽぽ at 2008年02月16日 16:37
たんぽぽさま、こんにちは。
TBありがとうございます。

それにしても、ガンになるから降圧剤服用を止めるまでは百歩譲るとしても、そこからユダヤ戦略に飛躍するというのが常人の感覚では理解を超えてますね。私も抗うつ剤を服用していますが、たまに飲み忘れることがあって、そのときのリバウンドの苦しさは思い出したくもないほどです。
私も、できればクスリなど飲まずにすませればいちばんいいと思いますが、クスリを飲むことで少なくとも現状維持できていると思うと、かってに中断することはできません。もちろん、ユダヤの陰謀に乗っかっているとも思っていません(笑)。
Posted by ooaminosora at 2008年08月10日 08:56
ooaminosoraさま、はじめまして。
わたしのブログにお越しくださって、ありがとうございます。

コシミズの独立党は、現代医学に対する強い不信感がありまして、
それで、「千島学説」の信者なんてのも、たくさんいるみたいです。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080321#p1
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080704#p1

現代医学への不信感と、反ユダヤ主義が結びついて、
「降圧剤はユダヤ戦略」なんてな発想になるんでしょうね...
(これも、都合の悪いことは、ユダヤのせいにする、
という発想のひとつなんでしょうけれど。)
Posted by たんぽぽ at 2008年08月10日 16:32
はじめましてm(__)m
昨晩、このエントリーにTBさせて頂きましたm(__)m

えー、降圧剤なら私も使用してますよ(笑)
でも…そんなトンデモな話は医師からは出ませんでしたけど(苦笑)

そもそも、「浜六郎」氏という方のお話は非常に極端な事が多く、そしてその殆どがトンデモなんですが、それを「ユダヤの陰謀論」に結びつける方がいるとは思いもよらなかったです(困)

「浜六郎」氏がいかにトンデモであるかは専門の医師が何度も論争やら公開質問状を出しておられるそうで、すでにレッテルが貼られていると思っていたのですけどね…実態はそうでなかったみたいで(困)


どうも陰謀論には別の陰謀が付きまとうような気がいつでもしている私ですが(笑)
Posted by ありえす224 at 2008年08月19日 21:04
ありえす224さま、いらっしゃいませ。

わたしのブログに、コメントとTB、ありがとうございます。
わたしからも、TBを送ろうとしたのですが、失敗したみたいです。(泣)


>「浜六郎」氏がいかにトンデモであるかは
>専門の医師が何度も論争やら公開質問状を出しておられるそうで、

浜六郎氏が、どうなったのかは、わたしはくわしくなかったんだけど、
そういうところまで、行ってしまっていたのね...
(でも、論争や質問状がさかんになされるのは、
なんだかんだで、健全な世界なんだなあと、ちょっと思った。)

「ユダヤのしわざ」になっちゃうのは、
さすがにエントリでご紹介の、ヘンリー・オーツ氏とか、
リチャード・コシミズの支持者だけでしょうね...
ヘンリーさんにかかると、降圧剤にかぎらず、なんでもかんでも、
「ユダヤのしわざ」になるそうで、最近でも、日本が太平洋戦争に負けたのが、
ユダヤのしわざ、などと言っていましたよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/104478891.html
Posted by たんぽぽ at 2008年08月20日 00:39
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