すっかりごぶさたになってしまいましたが、
12月20日エントリでご紹介した、田中宇氏のサイトのお話です。
9.11同時テロで、「アメリカ合衆国政府は、わざと防がなかった」とか、
「テロリストたちを、わざと野放しにしていた」なんて、
自作自演説に近いことを、言っているかたですよ。
これも12月20日エントリでご紹介しましたが、反米感情の旺盛な、
本多批判派のページからも、つぎのふたつがリンクされています。
田中氏のサイト内のリンクをたどると、まだまだたくさんありますよ。
http://tanakanews.com/c0124wtc.htm
http://tanakanews.com/d0327wtc.htm
FBIの捜査を止めていたとか、情報を手に入れてしていながら、
無視していたとか、いろいろ出てきますが、こういうのを見ていると、
「やっぱりアヤシイ」と思うかたもいるのではと思います。
そうでなくても、どういうことなのかと、気になるかたもいるでしょう。
テロを防げなかった理由は、つぎのようだろうと、わたしは理解しています。
ひとつは諜報自体が、もともとむずかしいということです。
手に入る情報は断片だけが多く、コンテキストがわからないので、
それだけではなんのことなのか、判断がむずかしいのがほとんどです。
また、情報の量が膨大で、すべてを分析できないこともあります。
NSA(国家安全保障局)は、傍受した情報のうち、
1%くらいしか、分析していないというお話です。
ビン・ラディンの「明日決行」という、アラビア語のメッセージを
傍受したのに、翻訳されたのは、テロの数日後のことでした。
偵察衛星のようなハイテク機器と、人的諜報(スパイ)を駆使すれば、
イラクの大量破壊兵器なんて、見つけられるだろうと、
一般には思われがちなので、「わざと見のがした」なんて言われると、
もっともらしく聞こえそうですが、そうではないのでした。
ふたつめは、諜報機関の体質で、たとえば、CIA(中央情報局)と
FBI(連邦捜査局)は仲が悪いなんてことを、ご存知のかたもいると思います。
ほかの諜報機関からの情報提供の要求に、応じる義務もないので、
必要な情報を教えるのを拒否することもあります。
「なわばり争い」もはげしく、省庁間をまたいで作られた、
対テロセンター(CTC)は、CIAの従来の部署が、職域の侵害を感じて
はげしく反発したので、しだいに機能しなくなりました。
やがて「書類整理部隊」と揶揄されるようになり、
「出生コースでない」と、配属を局員に敬遠されるようにもなりました。
しょせんは「お役所」なので、予算や権限、情報をにぎって、
権力の維持や拡大を計りたがるのも、ある程度は無理もないのですが、
諜報機関は、情報がとくに大事なので、
おたがいの「なわばり争い」が、とくにきわだつようです。
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