2008年05月17日

toujyouka016.jpg 9.11テロ陰謀論

「常温核融合で地震?」のエントリに、コメントをくださった、
さつきさまのウェブログを見ていたら、こんなのがありましたよ。
「「9.11陰謀論」の生態学的考察」
http://blogs.yahoo.co.jp/satsuki_327/4466588.html

なるほどと思うようなお話もあって(9.11陰謀論のことを、
たんぽぽは、よく知っている、というほどでもないけれど)、
とってもおもしろいと思いました。
「9.11陰謀論」のことは知っているよ、というかたも、
興味深いと思いますので、ぜひご覧になるとよいでしょう。

 
エントリの真ん中をすぎたあたりで、
「9.11陰謀論」を説くDVDと、それを売る人のことが出てきます。
(これが、だれのことかは、言わずもがなですね。)
陰謀論者の存在が、運動全体にとって悪影響、というのはかねてから
言われることですが、とくに国政の表舞台に出たあかつきには、
致命的になるであろうことが、731部隊を描いた『悪魔の飽食』の失敗
引き合いに出して述べられています。

わたしが察するに、これら陰謀論者たちは、国政の真ん中に来て、
「責任与党」(の支持者)になることが、あまり念頭にない感じです。
そもそもが、平和運動なんてのは(まことに失礼ながら)、
万年野党的で、とにかく反対するだけ、という調子のかたが多いように思います。

また、平和や共生を主張する人たちは、自分たちは「絶対の正義」
という確信が強く(参考)、どこか批判されない
「特権」があるかのような思い込みも、あるように思います。
(これは、「水からの伝言」の一連の騒動でも、
わたしが、実感したことでもあります。(参考1)(参考2)
それで、自分たちが批判されることに、無防備なのもあるのでしょう。

そういえば、リチャード・コシミズ(「小型水爆説」のかた)は、
「独立党」なる団体を作ったけれど、政党として
国会に議員を送ることは、ぜんぜん考えていないと聞きます。
自分のようなものが、国政の真ん中に出たら、
どんなことになるのか、わかっているのかもしれないです。


このDVDのオリジナルは、アメリカ人によるのですが、
こんな「陰謀論」を作った動機は、「イスラム原理主義ごときに、
アメリカさまがやられるはずない」という、プライドによるとされています。
これは、わたしにとって発見で、「なるほど」と思いましたよ。

9.11陰謀論は、本国アメリカのほうが深刻だというのは
知っていましたが、動機までは、探ったことはなかったですよ。
(どこにでも、詐欺めいたことをやらかす人はいるし、
アメリカにだってチョムスキーみたいな「反米」的なのもいるからね、
くらいに思って、立ち入って考えなかった。)

『人類の月面着陸はあったんだ論』
を見ると、
アメリカ人は、アイデンティティが、国ではなく州にあるから、
反中央政府感情があって、それがかかる陰謀論の土壌になるとあります。
「アポロ計画」は、イスラムが関係ないので、そうなりそうですが、
「9.11」は、それに加えて、イスラムにやられたと
思いたくないという気持ちが、強いのかもしれないです。


そんなアメリカ人の、セントリズム(中心主義)の産物が、
日本の反米ポピュリストに支持されたのでしたら、なんとも皮肉です。
エントリの最後は、つぎのように書いてあります。
========
長い間アメリカに痛めつけられてきたイスラム教徒の視点を丸ごと放棄する、
そうした立場に自らが立っていることに気づかない。
========

日本の平和運動の人たちは、往々にして反米にして反イスラエルで、
その反動もあってか、アラブ・イスラムに、みょうに同情的だったりします。
(そういえば、天木直人氏は、元レバノンの大使だった。)
そんな彼らが、「9.11陰謀論」になびくことで、イスラムからの視点を
無視することになるなら、輪にかけて皮肉と言えるでしょう。

posted by たんぽぽ at 23:55 | Comment(8) | TrackBack(0) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
ふーん、メリケンでの911陰謀論の背景にはこーゆーのもあるのか

>輪にかけて皮肉と言えるでしょう。

つーことになるわな
Posted by NORTON3rd at 2008年05月18日 01:46
ご紹介の記事の視点、興味深いですね。

>輪にかけて皮肉と言えるでしょう。

皮肉であり悪夢でもあり。
陰謀論者の平和運動、いったいどこへ行こうとしてるんでしょうねえ……。
Posted by 仲@ukiuki at 2008年05月18日 09:17
>アメリカさまがやられるはずない」という、プライドによるとされています。

田中宇あたりがまるで既製事実のように言う『真珠湾攻撃ルーズベルトの罠』説も同じような背景かな?もとよりこーゆー小さい陰謀説は肯定も否定も根拠を求めるのが困難だが

俺は歴史研究者の半藤さんのルーズベルトは人種偏見からの油断説を支持
Posted by NORTON3rd at 2008年05月18日 20:42
お久しぶりですが。
某所で書きましたが、「陰謀論なんぞ唱える人は、こうなっちゃうよ」という怖い見本。

ミャンマーでサイクロン発生 → アメリカの気象兵器だ! な、なんだってー!(AA略)
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/05/post-6.html
中国は四川省で大地震発生 → アメリカの地震兵器だ! な、なんだってー!(AA略)
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/05/post-9.html

Posted by gallery at 2008年05月18日 23:29
NORTON3rdさま、仲@ukiukiさま
コメント、ありがとうです。

そのエントリ、おもしろいでしょ?(掘り出しものだと思った。)
「9.11陰謀論」を、よく知っているかたでも、
はじめて聞くことではないかと思います。
(なんて、わたしは、「9.11陰謀論」をよく知っている、
というほどでもないんだけど...)

その「イスラムにやられたと思いたくない」を、
日本の陰謀論者が聞いたら、なんて言うのかな...?
これくらいで考えを改める陰謀論者では、まったくないと思うけど、
どう反論するか、ちょっと興味があったりする...
Posted by たんぽぽ at 2008年05月20日 00:16
NORTON3rdさま(もうひとつ)

真珠湾奇襲の陰謀論も、アメリカ製だったの...?

そのころのアメリカの、日本民族に対する偏見は、
根強かったようで、政府や軍の幹部にまで浸透していたようだけど。

日本との戦争の、シミュレーションはやっていたんだけど、
どういうわけか日本軍は、たいしたことなくやられていたそうです。
あと、真珠湾に攻撃に来るときも、戦闘機はドイツから借りてくる、
なんて、本気で思っていたみたいだし...



galleryさま、おひさしぶりです。

>http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/05/post-6.html
>http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/05/post-9.html

ご紹介、ありがとうございます。
またまた、ベンジャミン・フルフォードね...
(このかた、災害が起きるたびに、アメリカの陰謀がどうしたって、
言うようになったような...)
Posted by たんぽぽ at 2008年05月20日 00:17
たんぽぽさん、先日は御挨拶もいたしませず失礼しました。

私のブログへの言及ありがとうございます。日々の生活に追われて十分なメンテの時間がとれないので、トラックバックせずにひっそりと備忘録のように思い付いたことを書いています。

こちらのブログの存在を知ってまだ日が浅いので、これまでの議論の流れを把握できていませんが、いろいろと勉強になることが多く、これからも寄らせていただきたいと思います。

Posted by さつき at 2008年05月21日 23:29
さつきさま、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

>たんぽぽさん、先日は御挨拶もいたしませず失礼しました。

いえいえ、こちらこそ、見つけてくださって、
コメントまでいただいて、ありがたく思っています。

アメリカ本国における信者の動機とか、「9.11陰謀論」を、
ご存知のかたでも、あまり知らないのでは?と、思っています。
(人が知らなさそうな視点をお持ちなんだと、すごい感心しましたよ。)

>いろいろと勉強になることが多く、これからも寄らせていただきたいと思います。

いえいえ、しろうとが、道楽で作っているブログなので、
「勉強になる」とおっしゃられると、すごい恐縮してしまいます。
こんなつたないブログでも、よろしければ、またいらしてくださいね。
Posted by たんぽぽ at 2008年05月22日 23:29

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