男女共同参画計画の中間案の、マスコミの取り上げかたは、
4月18日エントリで、ご紹介した感じです。
そんな中にあって、独自路線(=あっちの世界?)を
ひた走るメディアがひとつだけあります。
もちろん産経新聞ですよ。
「「ジェンダーフリー」や過激な性教育への歯止め削除
男女共同参画中間案、福島氏の意向色濃く」(1/2)
「「ジェンダーフリー」や過激な性教育への歯止め削除
男女共同参画中間案、福島氏の意向色濃く」(2/2)
見出しに「福島氏の意向色濃く」とありますし、
記事本文にも、「福島氏の考え方を全部反映した」とあります。
これを見ていると、福島みずほ氏が率先して、
それまで政府になかった考えを、導入させたかのようです。
「こんどの政府が、家族破壊の施策を、
どしどし推進するのは、福島のせいだ」という
印象を持たせようというのでしょうね。
以前、こういうかたも、いらっしゃりましたし、
福島みずほ氏は、産経の愛読者たちにとっても、
わかりやすい「スケープゴート」なのでしょう。
福島みずほ氏は、男女共同参画相ですから、
イニシアチブは発揮したでしょうし、
意見もたくさん述べたことと思います。
ここで反映された独自の考えも、きっとあるでしょう。
それらは、ほかの政府関係者にとっても
意義がないものだから、受け入れられただけだと思いますよ。
基本計画の内容は、「同一賃金同一労働」や、
「配偶者控除の廃止」など、民主党由来、あるいは、
民主党と重なっているものも、たくさんあります。
福島氏の意向は、全体のうち一部を追加修正する、
というものではないかと思います。
これに関して、社説なんてのもあります。
なんだかよくわからないですが、彼らにとって、
「家族破壊」と結論しやすいものを、並べているみたいです。
「【主張】男女共同参画案 家族の絆を壊すつもりか」(1/2)
「【主張】男女共同参画案 家族の絆を壊すつもりか」(2/2)
夫婦別姓もしっかり出てきます。
例によって、夫婦別姓が原因で壊れるという根拠が、
一度もしめされたことのない「家族の絆」ですよ。
「別姓制度が男女共同参画社会につながる
という考え方は、安易すぎないか」などとも書いています。
法制審議会の答申から14年間、熟考を重ねているのに、
どこが「安易すぎ」なんだと言いたいですね。
「世論調査」を持ち出すのも、手あかがついた感じです。
CEDAWからも勧告を受けていますし、
世論調査を根拠にして、選択別姓の導入に反対するのは、
もはやまちがいと言えるでしょう。
前の記事にもありましたが、「ジェンダーフリー」と
「過激な性教育」も、やりだまに挙げられています。
これらは、バックラッシュたちの、まちがった理解に
もとづくのですから、削除されて当然でしょう。
「ジェンダーフリー(性差否定)」などと書いて、
産経新聞みずから、まちがった理解を
ご披露しているのですから、あきれてしまいます。
2ページ目の「個人重視」の曲解も、お定まりでしょう。
「相談相手がおらず子育てに悩んで孤立化する若い母親」が、
たくさん出てくるのは、「子育ては女の役目」とか
「女は子どもを産み育てて当然」といった
固定観念を押し付けて、個人を軽視するからだと思います。
「経済状況から仕事に出ざるをえない母親」を
引き合いに出すあたりに、「女はみんな働かないで
家庭に入るのがしあわせなはず」という、
個人を軽視した「押し付け」が透けて見えるようです。



00年代のジェンダーフリー・バッシングや
性教育バッシングは、統一教会の影響を受けた
政治家や識者が、主力となっていました。