2010年10月23日

toujyouka016.jpg 猪突猛進の陰に(2)

10月16日エントリで、根岸英一氏の妻、
根岸すみれさんのことを書いた毎日の記事をご紹介しましたが、
『週刊文春』10月21日号でも取り上げられていました。

記事が手に入ったので、ご紹介したいと思います。
(トラックバックでお知らせしてくださった
おこじょさま、ありがとうございます。)

「「ノーベル賞」 妻しかしらない"二人三脚"秘話」

 
根岸英一氏の夫婦生活の実態の記事は、
しばらくのあいだ、ほとんど話題になっていなかったのでした。
わたしの記事は、例によってたいして役に立って
いないんだけど)、以下の記事で取り上げられてから、
だいぶ知られるようになったみたいです。

「なんとも嫌な気分になったこと」
「id:kmizusawa」


文春の記事ですが、次女の出産のとき1泊しか入院できず、
子宮から出血したとか、娘たちが地元のアメリカの子から
差別されたという、とても痛々しいお話が出てきます。

夫の英一氏は、そんなすみれさんのことを
「悪いことをよく憶えている」などと言っているそうです。
自分のために、わざわざ外国まで来てくれたのに、
あまり理解をしめしていない感じですね。

たぶん英一さんは、悪いことを忘れていく人なのでしょう。
「二人(英一さんとすみれさん)の性格は正反対」
などと、文春の記事は書いています。

これは性格の違いではなくて、英一さんの場合は、
研究で行き詰まったという、自分の努力の中で
壁に当たったことなのに対し、すみれさんのほうは、
他人から受けた理不尽な扱いだからという、
「悪いこと」の質の違いだと思うのですが、いかがでしょうか?


毎日の記事にもあったDVは、文春にもすこし出ています。
私の父は穏やかな人間でしたので、主人から怒鳴られたり
叩かれたりすることは初めてでした。

現在70代とはいえ、学生運動をやっていた世代ですから、
同性代から見ても、コンサバだったのではないかと思います。
またアメリカはDVにやかましそうに思いますが、
そうした雰囲気は受けなかったのでしょうか?

いかんともしがたいのは、すみれさんが
自分のされたことを被害と思っていないことですよ。
でも、どんなにそういうことがあっても泣いたり
主人と別れて日本に帰りたいと思ったことはありません。
ピラミッドに登り詰める人は大変なんです。
だから私の苦労は、苦労ではないのです。

英一さんの苦労は、自分の名誉のためです。
すみれさんのしていることは、他者の利益のためですから、
すみれさんのほうが、より理不尽で本当の意味での
苦労をしていると、わたしは思いますよ。


それでも、ご本人がそれでいいというなら、
「その人のカチカンだから」とわりきることもできます。
(相対主義の濫用っぽくて、わたしはあまり好きじゃないけど。)
ところが、毎日文春も、このお話を「美談」のように
描くとなると、のっぴきならなくなります。

こういう「妻の自己犠牲」を、いまだに「好ましい」と
考える人たちがたくさんいるのでしょうか?
そんな人たちにとって、根岸夫妻の「秘話」は、
さぞかし格好の材料になったことでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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