2025年08月11日

toujyouka016.jpg 男性中心主義だから躍進した参政党

8月5日エントリの続き。

7月20日の参議院選挙では女性当選者が
過去最高となったお話の続き。

「女性当選者は過去最多42人 当選割合は初の30%台 参院選」

 
今回の参院選では、政党の規模のわりに
女性当選者が多く、女性当選者全体の人数と
割合の上昇に「貢献」した政党があります。
それは「参政党」です。

女性の当選者数の内訳は、立憲民主党が12人で
最も多く、自民党と参政党が7人、国民民主党5人、
日本維新の会3人、共産党とれいわ新選組が2人。
公明党、社民党、日本保守党はゼロだった。

参政党は当選者全体が14人で、女性当選者は7人、
ちょうど50%が女性ということです。
全体で見ても、女性当選者7人は自民党と
並んでいるし、立憲民主党についで多いです。

女性当選者の人数だけを問題にするのであれば、
参政党は女性議員の増加に大貢献したことになります。


参政党は選択的夫婦別姓に反対しています。
ほかにも「女の子の将来の夢はお母さん」を
実現することを公約にするなど、
家族・ジェンダーに関して、因襲・反動的です。

「参政党の支持者が絡んできた」
「参政党・若い女性に子育てに専念させる?」

男性中心社会を維持したい男たちに
こびることで、とりいられるような女性が
政治の世界に増えたところで、女性の生活や人権は、
かえって後退するというものです。

それ以外でも参政党は、オカルト・スピリチュアルに
傾倒し、反人権的で、反科学リテラシーです。
こんな政党の議席が増えれば、
国民生活はかえって圧迫されることになります。



参政党の女性候補者がたくさん当選したのは、
じつは家族・ジェンダーに関して、
因襲・反動的だからだとも考えられます。

つまり男性中心社会、男性優位社会を
維持するのに都合のいい女性だから、
彼女たちは「選ばれた」ということです。


それまでは、男性中心主義の因襲・反動的な
家族・ジェンダー観は自民党政権が安定に
続くことによって維持されてきました。
その自民党の支持が崩れて少数与党となります。

「反フェミ」「ミソジニー」「マチズモ」たちは
「行き場」を求めて、彼らがのぞむ
男性中心社会を維持してくれそうな政党に
大挙して移ってきた、ということです。


男性中心社会の代弁を女性がやってくれる、
というのは、因襲・反動的な家族・ジェンダー観を
標榜する男たちにとって、なおさら都合が
いいことでもあります。

「女性も現状の社会を望んでいる」とか
「女性も差別されていると思っていない」といった
主張ができるので、女性の権利をもとめる
さまざまな主張に反論しやすくなるからです。

参政党の女性候補者がたくさん当選した、
ということは、選択的夫婦別姓をはじめ
女性の権利をもとめる動きに対する、男性中心社会からの
「カウンター」でもあるのでしょう。

家族・ジェンダーに因襲・反動的な男たちは、
男性中心社会やそれに安住する自分たちに
こびてくれる女性が大好きです。
そんな女性が世の中にたくさんいてほしいと、
彼らが思っていることの反映とも言えます。


今回の参院選で参政党が躍進したということは、
男性中心社会に対するニーズが
それだけ多かったということになります。
選挙結果はそれをはっきり見えるようにした
といってもいいでしょう。

「社会的強者、既得権益層の劣情のニーズ」

因襲・反動的な家族・ジェンダー観、
反フェミ、ミソジニー、マチズモのたぐいは、
依然として日本社会に蔓延し、このましくない
影響力を発揮し続けていることになります。

posted by たんぽぽ at 20:16 | Comment(14) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
普通、男性ならA案で女性ならB案であるのにトップの男性に従うために女性でもA案の姿勢をとっている、と。
そういう意味ですよね。

分かる面もあります。トランプに関する本で「トランプは昔から女性を側近に起用する。それは男性だと押しの強い者が多いが女性はそれほどでもない。つまり女性のほうが自分に貢献してくれるからだ」と。

でも現在はトランプ政権の国務長官、副大統領など重いポストに男性が起用されていますがね。

ただ上記、ジャーナリストによる「」内の見解にも疑問があります。
男だと押しの強い者が多く面倒というのは、要するにトランプが「Aだ」と言っているのに「Bにすべきです」と押してくる男がいるということですね。

だからトランプ、プーチン、習のようなトップはやたらと側近をクビにします。
だったら何で従順そうな女性を側近にしないのか?は疑問ですが、おそらくクビにしたときに女性のほうが男性より反動が強く、男性よりも過激で詳細な暴露本などを書くリスクがある(亡命覚悟で)からかなと。

参政党の代表、神谷がどんな人物か深くは不明ですが、ただ上記トップとは比べ物にならない、まだまだちいさな政党のトップでしかありませんからね。

勢いがあるうちはいいのですが、停滞や下降した最に内部争い→党崩壊の可能性もあり、試練はこれからでしょうね。
Posted by ネル at 2025年08月11日 23:38
男でも参政党には昭和の生き残り感を感じます。
Posted by イト at 2025年08月12日 22:45
彼らは昭和の生き残りと言われても恥ずかしくないのでしょうね。
Posted by 改姓した男の人 at 2025年08月13日 02:11
イトさん
こちらにコメントありがとうございます。

男性でもふつうのかたは、参政党には
拒絶反応をしめすと思います。


>昭和の生き残り感を

参政党が躍進したということは、
そのような「昭和の残党」たちは、
まだまだ健在ということだと思います。

それでもオカルト・スピリチュアル政党に
頼って支持を伸ばしているあたり、
「末期症状」が進んでいるとは思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月17日 12:39
改姓した男の人さん
こちらにコメントありがとうございます。

彼らは「前時代的」という趣旨のことを
言われることはあるけれど、わたしの見たところ
「蛙のつらに水」という感じですね。

「なんと言われようと自分の既得権維持は大事なんだ」
ということなのだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月17日 12:40
マー君世代の人に昭和の生き残りと言うと傷つきますが、祖父世代は昭和の生き残りと言われても傷ついていないようです。人によるかもしれませんが。
Posted by イト at 2025年08月17日 23:26
イトさん
またまたコメントありがとうございます。

「人による」というか「世代による」だと思います。


若いかたに「昭和の生き残り」といえば、
「時代錯誤の感覚や考えを引きずっている」という
ニュアンスがともなうでしょうから、
気を悪くするだろうと思います。

実際に昭和の時代を生きた世代の人は、
過去と現在を通じて生きているのは事実ですから、
「昭和の生き残り」と言われても、
気にならないかたも多いだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年08月23日 14:26
たんぽぽさんの仰ることはよく考えると当然のような気がします。
自分の中では昭和は生まれる前の事で、全て一緒くたになりますが昭和に生まれた人は一緒くたにならないのですね。
以前のファミコンの話で違いを感じました。
Posted by あいうえお at 2025年08月28日 22:15
非共存派は昭和と言われて傷つかない男が多いと思います。(偏見)
Posted by イト at 2025年08月30日 16:34
マー君世代も昭和時代を行きてましたよね?
Posted by イト at 2025年08月30日 16:44
あいうえおさん、
こちらにコメントありがとうございます。

若い世代のかただと、60年代の高度経済成長期と、
80年代のバブルの時代が、「同じ時代」に
見えるのも、無理もないのかもしれないです。

この時代を生きた人たちにとっては、
「貧しかったころ」と「豊かになったころ」なので
雲泥の差があることになりますが。


わたしとしては、「昭和」といっても、
「戦前」と「戦後」は区別してほしいところです。
(歴史の常識として)
Posted by たんぽぽ at 2025年08月31日 21:02
イトさん、
こちらにコメントありがとうございます。

>非共存派は昭和と言われて

「先進的王子」はむかつくかもしれないです。
http://pissenlit16.seesaa.net/article/500451217.html


>マー君世代も

1988年11月生まれなので、昭和なんて
2ヶ月とちょっとしか生きていないですよ。
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/player/700069/top
Posted by たんぽぽ at 2025年08月31日 21:03
後世の人から見ると同じ昭和ですよ。
後世になるとよっぽどの歴史マニアじゃない限り区別していないと思います。
区別するのは昭和生まれの人か歴史研究者位だと思います。
Posted by イト at 2025年09月01日 01:55
イトさん

戦前と高度経済成長期とバブルの時代が
おなじ範疇になるのは、年号の弊害かもしれないです。

ひとりの高齢男性が死んだだけで変わる暦には、
客観性もないし学術的にも意味がない、
ということなのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2025年09月05日 22:14
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